どうも、がちゃお(@gachao32)です。
キーボードを色々といじるようになってから耳にするようになったキーボード、Happy Hacking Keyboard(通称HHKB)。
初代モデルから変わらない一貫したキー配列や、心地よくて病みつきになる静電容量無接点方式の打鍵感でとても人気のあるキーボードです。
そんなHHKBの配列を楽しむことができるのが、EPOMAKER Hack 59というメカニカルキーボード。
59キーの60%レイアウトのコンパクトさや、ツートンカラーで遊び心のあるキーキャップが魅力です。
- 59キーの60%レイアウト(US配列のみ)
- 白と黒のツートンカラー
- PBTキーキャップ
- 有線・Bluetooth・2.4GHz対応
- RGBバックライトあり
- QMK / VIAによるキーのリマップに対応
HHKBライクな配列に目が行きがちですが、PBTキーキャップを採用したり、VIAによるキーマッピングにも対応しており、それでいて価格は1万円そこそこ。とてもコスパのいいキーボードだと思います。
HHKBは使ってみたいけど、高すぎてなかなか手が出ないと思っていたそこのあなた。打鍵感こそ違いはありますが、雰囲気を楽しむにはEPOMAKER Hack 59はピッタリではないでしょうか。
今回はそんなEPOMAKERHack 59についてレビューしていきます。
EPOMAKER Hack 59の特徴

EPOMAKER Hack 59は60%レイアウトでコンパクトなキーボードです。メカニカルキーボードらしくホットスワップに対応しており、好みのキースイッチを装着することも可能。
RGBバックライトも搭載しており、多彩なパターンのライティングを楽しむこともできます。
製品仕様
製品名 | EPOMAKER Hack 59 |
サイズ | 302.7 × 40 × 118.5 mm |
重さ | 630g |
配列 | US配列 |
キー数 | 59キー(60%) |
スイッチタイプ | Epomaker Wisteria Linear Switch / Epomaker Flamingo Switch |
ホットスワップ | 対応 |
素材 | フレーム:ABS プレート:PC キーキャップ:PBT昇華印刷 |
構造 | ガスケットマウント |
バックライト | 対応 |
対応OS | Mac / Windows / Android |
バッテリー | 3000mAh |
充電ポート | USB-C |
接続方法 | 有線 / Bluetooth 5.0 / 2.4GHz |
ペアリング台数 | 3台 |
カラー | ブラック |
価格 | 10,800円 |
外観
同梱物はキーボード本体、USBケーブル、予備用キースイッチ、キーキャップ・キースイッチプラー、取扱説明書。

全部で59個のキーで構成されている、いわゆる60%レイアウトキーボード。

カラーはブラックのみで、ブラックとグレーがかったホワイトのツートンカラーのキーキャップ。装飾キーや特殊キーのデザインが特徴的です。

左上にはLEDインジケーター。接続の有無が確認できます。

底面には滑り止め用のゴム脚や2段階の切り替えが可能なキックスタンド、技適マークも確認できますが技適番号は記入されていませんね。

キーボード上部には、有線・無線切り替えスイッチ / USB-Cポート / USBレシーバー。

側面から見るとなだらかな傾斜がついているのがわかります。

キーキャップはPTB素材を採用。バックライトの透過はありません。


ホットスワップにももちろん対応しています。

重さは実測で約636gです。

EPOMAKER Hack 59のレビュー

ここからは実際にEPOMAKER Hack 59を使用してい感じたポイントをお伝えしていきます。
HHKBライクの60%キーボードは慣れが必要
HHKBの魅力といえば、静電容量無接点方式のスコスコとしたクセになる打鍵ですが、発売以来変わらないキー配置もユーザーを虜にしている魅力の1つでしょう。
EPOMAKER Hack 59は、そんなHHKBのキー配置を踏襲している59キーからなる60%レイアウトキーボード。

一般的に60%レイアウトとは、上段に来るファンクションキーや、右端に来るテンキーや矢印キーまでも排除された、とてもスッキリとしたレイアウトです。
僕はこれまで、Keychron K2やLofree Flow Liteなどの75%レイアウトしか使ったことがありません。いざEPOMAKER Hack 59を使用してみると、キーの少なさに少々使いづらさを感じました。

上段のファンクションキーはあまり使わないので良しとしても、矢印キーって結構使ってたんだなと実感。Macでいうと、オプションキーやコントロールキーもありません。
HHKBにもなんの馴染もない僕からすると、使いこなすにはなかなか時間がかかりそうです。


VIAの存在
そんなキー数が少なくても快適に使用するために、QMK / VIAと呼ばれるキーのリマップ(好きな位置に好きなキーを配置する)に対応しています。

- ブラウザ上で動くソフトウェアで、キーマッピング(キーの割当の変更)が可能
- レイヤーの切り替えにも対応しており、自由度が高いのに初心者でも直感的に操作できるのが特徴
- リアルタイムに反映され、保存・書き込みといっためんどうなアクションが不要
VIAという言葉は知っていましたが、実際に使用するのは今回が初めて。導入するまでに少々手こずりましたが、ChatGPTの力を借りながら、初心者の僕でも操作することができました。
VIA導入の流れ
- VIAを開く
- キーボードをPCと有線接続する
- JSONファイル(キーボード情報の入ったテキストファアイル)を読み込ませる
- キーマッピングをする
VIA導入の注意点
- Safariは使えない(Chromeベースのブラウザが必要)
- デザインタブを開く

上記2点に注意すれば、なんとかキーの配置を変更していくことができるようになります。
簡単なキーの変更であれば本当に直感的にできるのですが、マクロ(複数の操作や入力をまとめて、一発で実行できるようにする)など少し知識が必要なところもあるので、なかなか使いこなすのは難しそうです。
それでも表に出ているレイヤーにはないけど、それなりに使うキー(矢印キーなど)を呼び出して使うようには設定してみました。こうすることで、少し手間はかかりますが、これまでのキーボードと同じように入力できるようにはなったのかなと。
キーマッピングは奥が深い…。
打鍵感はコトコト系で気持ちがいい
搭載しているキースイッチは「Epomaker Wisteria Linear Switch」。押下圧は45gfとまずまずの軽さです。
ガスケットマウント構造によって、跳ね返りの少ない柔らかい打ち心地が味わえます。

長時間使用していても疲れにくいのがいいですね。
同じくノーマルプロファイルで赤軸のKeychron K2と比べてみると、しっとりとした音と柔らかさは流石で、上品な感じがします。
キースイッチはどちらもリニア軸なのですが、ここまで打鍵感に違いが出るのはガスケットマウント構造や、5層からなる静音構造によるものでしょうか。

音はそれなりに響くので、静かな環境では気になる人もいるかもしれません。
デザインは賛否がわかれそう
ブラックのケースに、グレー寄りのホワイトとブラックの配色。ブラックの装飾キーに関してはイラストのようなデザインが施されています。
おしゃれといえばおしゃれですが、個人的には通常の文字が入ったシンプルなデザインが好みですかね。
またRGBバックライトも搭載しているので、光散らかして使用することも可能。こうすると一気にゲーミングっぽくなりますよね。

角度調整が可能
底面には2段階で調整可能なキックスタンドがついており、好みに合わせて角度の調整ができます。



ノーマルプロファイルのキーボードは高さがある分、平らにして使っているとどうしても手首が痛くなりやすいので、角度がつけれるとありがたいですね。
それでも手首の負担が気になる人は、リストレストを導入するのがおすすめ。
KensingtonやGROVEMADEの、比較的低めのリストレストを使用していますが、あるほうが手首への負担は少なくなります。これよりも高いリストレストは使ったことがないのでわかりませんが、もしかしたらケースと同じ高さになるくらいのほうがよりいいのかもしれません。

豊富な接続方法
接続方法は有線 / Bluetooth / 2.4GHzにそれぞれ対応。Bluetoothは3台まで登録しておけます。
Bluetoothでの接続方法
- キーボード上部の切り替えスイッチをBTモードにする
- キーランプが点滅するので、Fn + Q or W or E を長押し
- 接続したいPCで「Hack 59」を選んで接続する
- 切り替えはFn + Q or W or E
2.4GHzでの接続方法
- キーボード上部の切り替えスイッチを2.4Gモードにする
- Rキーが点滅するので、Fn + R を長押し
- 接続したいPCにレシーバーを差し込む
ワイヤレスで使用する場合バッテリー駆動となりますが、残量の確認はFnキー + 右Shiftキーを押すと、上段の数字キーの下が点灯するので、おおよそのバッテリー残量を確認することができます。

無線接続については、技適問題が気になるところ…。メーカーさんに確認すると、ちゃんと技適は取得できているとのことなので日本での使用も問題ないようです。

そうであればしっかりと番号まで記載してほしいところですね。
まとめ

- HHKBライクなコンパクトレイアウト
- コトコト系の打鍵感
- VIAによるカスタマイズ可能
- カラーがブラックのみ
- キーキャップのデザイン
- 配列の慣れが必要
今回は、EPOMAKER Hack 59をレビューしてきました。
手軽にHHKBライクに使えるキーボートとしてのコンセプトは素晴らしいと思います。価格が3分の1程度で済みますからね。
もちろん打鍵感については違うと思いますが、Hack 59もコトコト系の気持ちの良い打ち心地です。
ただ60%レイアウトとなると、同時押しが必要になる場面もでてくるので(矢印キーなど)、慣れは必要ですかね。
VIAの導入など、初めてのキーマッピングにはちょうどいいキーボードではないでしょうか。
HHKBの雰囲気を気軽に試したい方や、キーマッピングに挑戦してみたい方におすすめのキーボートです。