念願だったポータブル電源を導入しました、がちゃお(@gachao32)です。
防災意識の高まりから人気となっているのがポータブル電源。
我が家でもこの度、ようやく導入することにしました。購入したのはEcoFlow DELTA 3 Plus。
容量1024Whで、定格出力1500Wに対応した、ポータブル電源としてはミドルクラスの位置づけになるかと思います。
今回の記事は防災道具としてのポータブル電源レビュー…ではなく、「いつも使っているデスク環境にポータブル電源を導入したら、相性抜群で最高すぎた」というお話です。
なにが実際に最高なのか、デスクにポータブル電源を導入するにはなにを基準にすればよいのか、EcoFlow DELTA 3 Plusのレビュー、などを紹介していきたいと思います。
ポータブル電源を購入したけど、防災用で眠らせてしまっている人にも、活用アイデアの参考になれば幸いです。
PCデスクにポータブル電源はなにが最高か
個人的にポータブル電源がPCデスクにあると最高な理由は3つ。
ケーブルレスデスクにできる
デスクでPC作業をするのに必要になるのが電源です。ノートPCを使っていたとしても、充電するタイミングは必ず出てきますからね。
- 4Kモニター
- ドッキングステーション
- モニターライト
- 電動昇降デスク
- 各種ガジェットの充電
通常であれば壁に設置されているコンセントから、電源タップをかえして電源供給をしますね。
となると、必ずデスクとコンセントとの間には、ケーブルが繋がっている状態になります。
「ちょっと気分転換にデスクの配置を買えたいな」とか、「配線整理をしたいからデスクを少し移動させようかな」といったことがやりにくく、動かすために電源を切りコンセントを抜くという作業が出てきます。これがとても面倒。
そこでポータブル電源を導入することで、デスクとコンセント間のケーブルを取っ払うことができ、ケーブルレスなPCデスクとなり、デスクの移動がとてもしやすくなります。
電源供給をすることができるのであれば、”移動できる”というオプションが使えるほうがいいですよね。
コンセントが使いやすくなる
デスクへの電源供給をするためのコンセントといえば、足元に2つ口のタイプが多いですよね。
もちろん持ち家であればコンセントの位置まで自由に決めることができますから、より扱いやすい位置に、必要な数だけ配置させることができます。
賃貸の場合なおさら自由度は低いです。
先程もお伝えした通り、僕のデスクではデスクやモニターなど常時電源を必要つするものが複数あり、すでにコンセントの数は足りないことになります。
なので電源タップを使用することが多いと思いますが、普段は見えないようにデスクの下に隠してしまっています。
となると拡張したとは言え、使うためにはいちいちデスクの下に潜る必要がでてきて、とても使いにくい。
おしゃれな電源タップを使用して、使いやすい位置に配置しておくことも1つの手ですが、ケーブル問題は残ります。ポータブル電源ならば、”ケーブルレス + 手元コンセント”が可能に。
僕が使用しているEcoFlow DELTA 3 Plusだと、コンセント(AC出力ポート)が6つ、USB-Cポートが2つ、USB-Aポートが2つ配置されているので、直接スマホなどの充電も可能。
コンセントが必要になることって意外とあるので、すぐ近くにあるととても便利になりますね。
電力の可視化ができる
ポータブル電源の多くは、電力の動きがディスプレイで確認することができます。
EcoFlow DELTA 3 Plusでは入出力それぞれ%で表示してくれます。
そうすると、今どれくらいの電力を使用しているのかを視覚的に確認することができ、「こんなに使っているんだ」と認識することで、節約意識を高めることができるのでおすすめです。
PCデスクにポータブル電源を導入するための注意点
ポータブル電源といってもその種類は様々。容量や大きさ、ポートの数など、選ぶポイントは多岐にわたります。
もちろん全てを賄えるよう、容量が多いに越したことはないかと思いますが、それだけ大きく重たくなりますし、価格も結構高額に。
そのため自分の使用環境にあったものを選ばなければなりません。
今回は、あくまでも”デスクで使用する”という目的で、どのようなポータブル電源を選んだらいいのかというポイントをお伝えしてきます。
容量選び
まずはどのくらいの容量が必要なのかを把握しなければなりません。
モバイルバッテリーなどではよく〇〇mAhという形で表記されているかと思いますが、ポータブル電源では〇〇Whで表記されているものがほとんどです。
- mAh:バッテリーに蓄えられている電力を1時間で全て放出した場合に、どのくらいの電流を流せるかを示す単位
- Wh:バッテリーに蓄えることができる電力容量を示す単位
- Wh = V(電圧)× mAh(バッテリー容量)÷ 1000
馴染みのある単位から変換する必要があるようなのですが、とても面倒ですよね。
そこで簡単に消費電力を把握する方法を紹介します。
必要になってくるのが、SwitchBotなどから販売されているスマートタップと呼ばれる製品。
本来の使い方としては、スマートタップをかえして接続した電化製品を、スマホなどから電源のON / OFFを行ったり、タイマー機能を使えるようにしたりします。スマートホーム化するためのアイテムですね。
数ある機能の1つとして、消費電力を測定することができるのですが、スマートタップという製品の中でも消費電力の測定に対応していないものもあるのでご注意ください。(メーカーによっては電力モニターに対応しているものと、対応していないものの2種類販売されていますので、必ず”電力モニター”に対応しているモデルを選ぶようにしてください)
デスクで使用している機器を1つの電源タップにまとめて計測してみてください。そうするとおよその消費電力がわかるので、容量選びの参考になるかと思います。
今回使用したのはtapoのスマートプラグ。SwitchBotのスマートプラグに比べても価格が安いのでおすすめです。
僕の場合は、平均すると1日243Whで、多くても457Whでした。
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500Whクラスの容量があれば1日持たせることができるかなという計算でしょうか。今回購入したのが1024Whなので余裕を持って使用できています。
ぜひ消費電力の確認方法は参考にしてみてください。
容量選びでもう1つ頭に入れておきたいポイントが、実容量という考え方です。
一般的に容量として表記されているのが定格容量で、EcoFloew DELTA 3 Plusならば1024Whとなります。
実容量とはその名の通り、実際に使用することができる容量です。
このように差が生じてしまうのは、実はモバイルバッテリーでも同様で、バッテリーを使用可能な電力へ変換する際にエネルギー損失が生まれてしまうためのようです。
細かい数値を把握するのは難しいですが、消費電力と定格出力がギリギリでは実際には1日持たない可能性があるということです。実容量のことを考えて、消費電力よりも多めのものを選ぶ必要があるので、こちらもあわせて注意してみてください。
サイズ選び
どこに設置するかによって購入するサイズも決まってきます。
たとえばデスクの上に置いておこうと思うと、スペースをしっかりと確保しなければなりません。
僕の場合は、120×60cmの比較的コンパクトなデスクを使用しているので、デスク上にポータブル電源を置いてしまうと、少々圧迫感が強くなってしまいます。
なので一時的にデスクの下において使用しているのですが、いずれはデスク下に吊るす形で設置したいなと考えています。
デスクの大きさに余裕があればデスク上に置いておくのが、使い勝手もよくベストかなと思います。
容量はできる限り多いに越したことはないと思いますが、その分、サイズも大きくなってしまいますので、設置するスペースを考えながら選びたいところです。
出力ポートの数
コンセント(AC出力ポート)やUSBポートの数もチェックしておきたいポイントです。
サイズや容量が同じ場合でも、出力ポートの数に違いがある場合もあるので、どのくらい必要になるかを考えながら選ぶ必要があります。
UPS(Uninterruptible Power Supply)機能の有無
僕のようにノートPCをメインで使用している場合は、バッテリーを内蔵しているので、突然電源供給が途絶えたとしても、すぐに使えなくなるということはありません。(外部モニターを使用している場合は、モニターは使用不可になります)
ですが、デスクトップPCのように常時電源を必要とする場合は、突然途絶えてしまうと使えなくなったり、最悪の場合これまでのデータがなくなってしまう恐れもあります。
そんな時のための便利な機能として、UPS(Uninterruptible Power Supply)というものがあります。
コンセント電源が途切れた場合でも、接続されている機器に一定時間電力を供給し続ける電源装置。無停電電源装置とも呼ばれます。
バッテリーを内蔵しているため、コンセントからバッテリーへ素早く切り替え、電源供給を途切れさせることなく使用することができるのです。
ポータブル電源にはこのUPS機能が備わっているものも存在するので、使用環境によってはチェックが必要な項目です。
EcoFlow DELTA 3 Plusの特徴
今回導入したEcoFlow DELTA 3 Plusはどんな特徴をもったポータブル電源なのか紹介します。
製品仕様
本体容量 | 1024Wh |
定格出力 | 1500W |
X-Boost | 2000W |
USB出力 | USB-C:最大140W × 2ポート USB-A:最大36W × 2ポート |
DC(シガーソケット)出力 | 最大126W |
サイクル数 | 4000回(80%) |
充電方法 | AC / ソーラー / DC(シガーソケット) |
AC充電速度 | 56分 |
最大ソーラー充電 | 500W × 2口 |
最大拡張容量 | 5kWh |
UPS | <10ms |
静音性 | 30dB |
安全性 | IP65バッテリー(バッテリー自体に耐水性能あり) 高温耐性がある材料 自己消火性(火災発生時、30秒以内に自動で自己消火) セルトゥーシャーシ構造(バッテリーと内部構造が完全統合され、強度・安全性・耐衝撃性が向上) X-Guard(リアルタイムでモニタリング) |
保護 | 過電圧保護 過負荷保護 過熱保護 短絡保護 低温保護 低電圧保護 過電流保護 |
サイズ(幅 × 奥行き × 高さ) | 約202 × 397.6 × 283.6 mm |
重量 | 約12.5kg |
保証 | 5年 |
価格 | 149,600円 |
EcoFlow DELTA 3 Plusの魅力は、4000回のサイクル回数やAC充電速度の速さなどの基本性能が高いのはもちろんですが、しっかりとした保護機能を搭載していることや、高い安全性も魅力の1つ。
バッテリー自体に耐水性能がついていたり、自己消火性も搭載されており、安全に使用していくには申し分のない性能と言えるでしょう。
もしもの時に使うものだからこそ、安全性も大事にしたいポイントですよね。
外観
同梱物はポータブル電源本体、AC充電ケーブル、DC(シガーソケット)充電ケーブル、DC5521-DC5525(ソーラー充電用)ケーブル、取扱説明書。
正面には主に出力ポートが揃っており、ACは6口、USBはType-CとType-Aがそれぞれ2ポートずつ搭載されています。
ディスプレイの表示も大きく視認しやすい。
上部には主電源やAC / USB 出力コントロールボタンがついています。
裏面には入力ポートとDC出力ポート。
上部の保護カバーを開くと、AC / ソーラー・シガーソケット / エクストラバッテリーの各種入力ポートが並んでいます。
正面・裏面ともに、上部にはメッシュ状の給排気口が。
取っ手はしっかりとしていて持ちやすい。重さは約12.5kgなのでずっしりとします。
側面にはEcoFlowのロゴが書かれているだけのシンプルなデザイン。
EcoFlow DELTA 3 Plusの使用感
デスク周りでポータブル電源を使用してみた感想を。
思った以上に役に立ってくれる
デスクにポータブル電源が必要か?と冷やかな視線を感じながら導入してみましたが、思っていたよりも便利に感じています。
必要なものはまとめてあるつもりであっても、「あのガジェット充電しなきゃ」とか「これを試してみたいけど電源が…」など、ふとしたタイミングで電源が必要となることがあることに気づきました。…ガジェット好きだけですかね。
わざわざ電源を探しに行く必要がなく、手を伸ばせばすぐに使えるという点では、とても生産性を向上させてくれました。
USBポートも搭載しており新たに充電器を用意する必要もなく、ケーブルさえあればデバイスの充電もできるので、充電を必要とするアイテムが多い人にとってはとても頼りになる存在です。
そうなってくると気になるのが出力パワーですが、EcoFlow DELTA 3 PlusはUSB-Cで最大140Wの出力が可能なので必要十分です。
あらゆる家電を動かせる安心感
定格出力が1500Wあるので、家の中にある家電はほとんど動かすことができます。
今回は、デスクへのすすめでポータブル電源を紹介していますが、もちろん本来のポータブル電源としての使い方も重要です。
災害時を想定した時に、必要な家電を動かせるということはとても安心感があります。
存在を忘れるほどの静音性
EcoFlow DELTA 3 Plusが初めてのポータブル電源なので、他との比較ができないのですが、30dBという音の大きさは”深夜の住宅街”と例えられうほどとても静かです。というかほぼ無音です。
壁についているコンセントから電源供給をする場合はもちろん無音なので、デスク作業をしながら音がなってしまうと気になってしまいますよね。
デスクで使用する場合には静音性も重要なポイントだなと感じました。
うっかりしたときも安心の最速56分充電
56分での充電というのは、同クラスのポータブル電源と比べても早いです。
基本的には充電し忘れることがないようにしておきたいところですが、うっかりしてしまったときでも約1時間で充電できるのはとても安心感があります。
早く充電できるに越したことはないですからね。
ポータブル電源とデスクのおすすめの活用法
PCデスクでポータブル電源を使っていくのにおすすめの活用方法を紹介します。
ポータブル電源を使って電気代の節約
日中のデスク作業中にポータブル電源から給電をし、夜間のうちにポータブル電源を充電する方法です。
こうすることで電気料金の安い時間帯に充電ができ、日中の電気代を浮かせることができるというメリットになります。
1日使っても賄えるだけの容量のポータブル電源を用意しておきたいですね。
デメリットとしては、タイミングによっては使いたい時に充電がない可能性があることです。
EcoFlow DELTA 3 PlusはAC充電以外にもソーラーやシガーソケットからの充電にも対応しているので、別ルートでの充電方法を確保しておきたいところ。
まだ使用していませんが、ソーラーパネルもあわせて購入しました。
災害時にすぐに使えるパススルー式
パススルーとはポータブル電源への充電をしながら、接続機器への電力を供給する機能です。
パススルー機能を活用することで、常にポータブル電源を満充電にしておきながら、デスク作業を行うことができます。
デスクトップPCを使用している人や、Wi-Fiルーターなど電源が切れると困る機器への電力供給をしている人など、UPSとして使用したい人におすすめの使い方です。
パススルー式のメリットは常にポータブル電源は充電された状態になるので、いざという時にもすぐに使用することができる点です。
また、容量が小さくても活用できるのもメリットの1つです。
非常時にとりあえず電源を確保しておいて、バッテリー駆動している間にシャットダウンやデータの保存をするという使い方ができます。
そうなると1日中稼働させられるような容量は必要ありませんよね。
デメリットとしては、常時電源接続しているのでバッテリーへの負荷が気になるところ。
より防災を意識した使い方です。
デスクにポータブル電源という選択肢が当たり前になる…かも
”ポータブル電源をデスクで使いたい”というのは、もともと実際に使用されている方々を見たからです。
PowerHouseを導入したらデスク環境にコペルニクス的転回が起きてしまったので、2年ぶりに自分デスクすっきりnoteを書きました。
— Go Ando / PREDUCTS (@goando) March 20, 2022
あとプロトタイピングの重要さについても。
「昇降デスクに大型バッテリー搭載したら、デスクすっきりが新たなステージに突入した。|Go Ando」 https://t.co/NEs6YB451w pic.twitter.com/xs0ywFLnaE
360°どこから見ても配線が飛び出てないスーパーなデスク見て…
— ちから | ガジェットとインテリア (@insNote_C) May 3, 2024
ポータブル電源積んでるので、模様替えも楽チンマン🦸♂️#PREDUCTS #BLUETTI #desksetup https://t.co/OADxkVJlbR pic.twitter.com/XpyBp63Udc
実際に運用してみると、手元にすぐに使えるコンセントやUSBポートがあることで、生産性の向上が実感できました。
デスクからケーブルがなくなることによるすっきりとした見た目も、やる気を駆り立たせてくれる要因となってくれます。(個人の意見です)
それでいて、いざという時には非常用の電源としても活躍してくれるので、あって損はありません。むしろこれからの時代、あって当たり前の存在になるのでは!?
今後の目標としては、どうにかデスク下にポータブル電源をマウントしたいところ。あとはデスクにキャスターもつけて、どこでも作業できる完全ケーブルレスデスクにしていきたいと思っています。
とっつきにくいポータブル電源ですが、少しでも気になっている方の選び方や活用法の参考になれば幸いです。
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