『VILTROX Sprite 15B』は18W出力のコンパクトなLEDビデオライトです。
バッテリー内蔵型ではありませんが、外付けのバッテリーが付属し、USB-Cからの給電にも対応しています。
定常光としてはもちろん、コンパクトなのでカメラのシューマウントに装着して使用することも可能。
Amazonでの評価やレビューがあまり見当たらなかったため、やや不安はありましたが人柱になればいいか…。と思い購入してみました。
LEDビデオライトを使うのは初めてでしたが、今のところ不満はなく使用できています。
この記事では、『VILTROX Sprite 15B』のスペックや使ってみた感想をレビューしていきます。
- 物撮りにも十分なパワー
- 軽量・コンパクトでどこでも使いやすい
- バッテリー付属ですぐに使える
- USB-C接続での利用が可能
- アプリのレスポンスがいい
- 使用中はそれなりに熱くなる
- バッテリーなしモデルもあるとよかった
- リモコンが手に入りづらい
VILTROX Sprite 15Bのスペック
製品名 | VILTROX Sprite 15B |
---|---|
出力 | 18w |
色温度 | 2800K~6800K |
演色評価指数 (色再現性) | 95≦RA 95≦TICL |
LED | 198個(昼白色99個、電球色99個) |
光量(ルクス) | 1720lux |
発光角度 | 120° |
電源 | NP-Fシリーズバッテリー USB-C |
駆動時間 | 輝度100%で約45分 |
サイズ | 17.58×11.24×3.9cm |
重量 | 263g |
価格 | 8,850円 |
VILTROX Sprite 15Bは約18×12cmのコンパクトなサイズながら、18Wの出力で色再現度の高いLEDビデオライトです。
iPhoneと比べるとこのくらいのサイズ感。
バッテリーは内蔵されていませんが、同社のNP-F550バッテリーが付属されています。
付属のバッテリーでは最大輝度でおよそ45分の連続使用が可能で、より長い時間使用したいのであれば容量の大きなバッテリーを別途購入する必要があります。
バッテリーも付属してサイズもコンパクト、出力も十分あり価格が1万円以下できるので、LEDビデオライトを導入してみようかなという人にもおすすめです。
公式動画でチェック
VILTROX Sprite 15Bのレビュー
VILTROX Sprite 15Bをレビューしていきます。
同梱物
- VILTROX Sprite 15B本体
- NP-F550バッテリー
- USB-A to Cケーブル
- 1/4インチネジ付きシューアダプター
- 取り扱いケーブル
バッテリーが付属しているので、このまま使用することができます。
またUSB-Cからの給電にも対応しているので、お手持ちの充電器やモバイルバッテリーと繋いでの使用も可能。
1/4インチネジ付きシューアダプターも付属しており、カメラ上部への設置も可能です。
本体
本体は263gと軽量で、バッテリーを装着しても378gです。
サイズも手のひらサイズ。
底面には1/4インチネジ穴が空いており、付属のシューアダプターや三脚へ取り付けることができます。
またUSB-Cポートがあり、電源と繋げばバッテリー無しでも利用可能。
背面にあるのはこちら
- 電源スイッチ
- バッテリーリリースキー
- ディスプレイ
- メニューキー
- 調光ボタン(ダイヤル)
- チャンネル/グループキー
排熱孔もしっかりと空いています。
表面は一体型フレキシブルマスクによりLEDが覆われています。点灯すると柔らかい光となり、直接見ても眩しくなりにくい。
2色のLEDが交互に並んでるのがうっすらと見える。
黒色のライトが多い中、グレーっぽく淡い色合いがいいですね。付属のバッテリーも白色でナイス。
色温度は2800〜6800K
背面のダイヤルや専用アプリ「WeeylitePro」にて調整が可能です。
2800K
6800K
輝度調整は0〜100%
こちらも背面のダイヤルや専用アプリにて調整可能。
0%
50%
100%
調整はダイヤル、アプリとも無段階で調整できます。
なお、接続する電圧により最高輝度は変化します。
条件はともに輝度100%としています。
少々分かりづらいですが、電圧の低い電源を使用すると表記は100%でも明るさに違いがでてきてしまいます。
10種類のエフェクト
- Flash
- Burst
- Flash lamp
- Blink
- Weld
- SOS
- Candlelight
- Flame
- CCT LOOP
- TV
背面のダイヤルや専用アプリで切替可能。
主に動画撮影で視覚効果を加えたい時に活躍してくれそうですね。
付属バッテリーでの駆動時間は約45分
輝度100%にしたときの連続駆動時間は実測で約45分でした。
公表されているのは倍の4,400mAhのバッテリーを使用して約2時間ですので、容量が半分の2,200mAhでは1時間くらいかなと思われましたがやや短い結果に。
それ以上の時間が予想される場合は、より大きな容量のバッテリーを使用するか、予備を準備しておく必要があります。
おすすめのバッテリーはVILTROX製のバッテリー。色が白いのがめずらしい。
またUSB-Cからの給電も可能なので、モバイルバッテリーと接続するのもあり。
専用アプリ「WeeylitePro」
VILTROX Sprite 15Bには専用アプリ「WeeylitePro」が用意されています。
アプリでできること
- ペアリング
- ライトの ON / OFF
- 色温度の調整
- 輝度の調整
- エフェクト
ペアリングはチャンネルとグループ番号を本体と一致させることで使用できるようになります。
スマホのBluetoothをONにする必要がありますが、Bluetoothで接続するわけではありません。
トグルを押してON / OFF
もちろん本体の電源がONになっていないと作動しません。
CCTで色温度や輝度の調整ができます。
調整可能な数位以上を選択できますが、色の変化はありません。あくまでも2800〜6800Kの範囲内です。
FXでは10種類のエフェクトを選ぶことができます。それぞれ点滅する速さや明るさも選ぶことができます。
他にも設定できそうな項目はありますが、RGBモデルで使用するものだと思われます。
VILTROX Sprite 15Bの良かった点と気になった点
- 物撮りにも十分なパワー
- 軽量・コンパクトでどこでも使いやすい
- バッテリー付属ですぐに使える
- USB-C接続での利用が可能
- アプリのレスポンスがいい
- 使用中はそれなりに熱くなる
- バッテリーなしモデルもあるとよかった
- リモコンが手に入りづらい
物撮りにも十分なパワー
正直LEDビデオライトを買うのが初めてだったので、”18W出力”や”光量1720lux”がどれほど明るいのか全くわかっていませんでした。
実際に使用してみると、その光量は必要十分。スペースが狭いということもありますが、しっかりとした明るさでした。
光を制するものは写真を制す
写真を撮るのに光が重要なんだなと実感しました。
これまではモニターについているモニターライトを使用するか、時間に余裕がある時は天気の良い日をまって撮影していました。VILTROX Sprite 15Bを導入してから時間に縛られることなく写真が撮れるようになり、作業効率化に一役買ってくれました。
また物撮り用だけでなくスペースの照明としても使えそうで、あまり頻度は多くないですがビデオ会議で顔を明るく照らす、みたいな使い方もできそうです。
軽量・コンパクトでどこでも使いやすい
重量が263gとほんとに軽く、大きさも手のひらサイズとコンパクト。
カメラに載せて使っても重さがそこまで気にならず、デスクに設置する際も写真のようなクリップタイプのスタンドにも取り付けて使うことができます。
ライト用のスタンドを要する必要がないのがありがたいですね。
底面の1/4ネジ穴を使えば色々と取り付けの工夫はできそうです。
ミニ三脚に取り付けてデスクに置くのも良さそう。
キャリーケースはありませんが、カバンにも入れやすいサイズなので持ち運んで使うこともできそうです。
バッテリー付属ですぐに使える
ライトを探している時に感じたのは、バッテリーが別売りであるモノが多いということ。もちろんバッテリー内蔵のライトもありますが、欲しいなと思ったサイズにはあまりありませんでした。
VILTROX Sprite 15Bは同社のNP-F550バッテリーがセットで販売されており安心。初心者としてはバッテリーもどれを選べばいいのか、と悩まなくていいのがありがたい。
USB-C接続での利用が可能
電源周りの話でいうと、USB-Cで給電できるのも大きなポイントです。
最近ではiPhone15シリーズでも搭載され、より身近な存在になったUSB-C。スマホやノートPCなどで使用している人も多いはず。
こちらも別のライトを見てみると、ACアダプタに繋ぐモノもまだまだ多い印象。電源周りをよりすっきりとできるUSB-Cを使えるのはありがたいですよね。
アプリのレスポンスがいい
正直この手のアプリはあまり期待はしていませんでした。しかし、実際に使ってみるとなんの不満もなく使えてとても便利です。
まずライトの ON / OFF の反応がすごくいい。押してからのラグがほとんどありません。
色温度や光量の調整もアプリ上で行うことができるので、手元から離れた位置に設置してあっても安心して使うことができます。
強いていうなら”アプリを立ち上げる必要がある”ことだけが手間ですが、それを言っては元も子もないですからね。使い勝手がいいことは良かったです。
使用中はそれなりに熱くなる
LEDを使っているとはいえ、使用中はそれなりに本体が熱くなります。ずっと持っていることはちょっと難しいかも。
一応背面には排熱孔も空いているんですけどね。
直接手で持って使用することはないと思うのでそこまで問題になりませんが、小さなお子さんの近くで使用する場合は注意が必要です。
バッテリーなしモデルもあるとよかった
バッテリーが付属していては良い点でもあるのですが、USB-Cでの給電もできるため定常光として使用する場合はバッテリーは使わないかも。
選択できるとユーザーとしてはありがたいかなと感じました。
リモコンが入手しづらい
VILTROX Sprite 15BにはRC-11というリモコンで操作することができるのですが、Amazonでは販売されていません。
アプリの代わりにリモコンが使えたらより便利だなと感じるので手軽に手に入れることができれば…。
現在は海外通販サイト(AliExpress)で購入することができますが、海外サイトということでややハードルが高いかなと。
まとめ
今回は、VILTROX Sprite 15Bについてレビューしてきました。
- 物撮りにも十分なパワー
- 軽量・コンパクトでどこでも使いやすい
- バッテリー付属ですぐに使える
- USB-C接続での利用が可能
- アプリのレスポンスがいい
VILTROX Sprite 15Bは軽量・コンパクトでありながら、18Wの明るさ十分なLEDビデオライトです。
バッテリーも付属しており、USB-Cでの給電で動くというのも魅力ですね。
あまりレビューがなかったので不安もありましたが、買って良かったと思えるライトでした。
物撮りやスペースの照明として使えて、コンパクトなライトをお探しの人には刺さるアイテムだと思います。