こんにちは、がちゃお(@gachao32)です。
今回はデスクに設置するのにぴったりな、コンパクトでシンプルなデザインのデスクトップスピーカー『Kanto audio YU2』をレビューします。
ちょうどスピーカーが気になっていたタイミングで、縁あってご提供いただきました。ありがとうございます。
- デスクにあっても違和感のないコンパクトなサイズ感
- 一切無駄のないミニマルなデザイン
- 多彩な入出力(内蔵DACで高音質ファイルを楽しめるUSB、気軽に音楽を楽しめるAUX、お好みでサブウーファーを追加できるSub Outポート)
- 3インチウーファーと3/4インチツイーターによるクリアでパワフルなサウンド
- 特別設計の背面パスポート
デスクトップスピーカーはおろか、まともなスピーカーすらろくに使っていない初心者によるレビューです。初心者の方にもわかるよう、気になる言葉を説明しながらレビューしていきます。
ぜひデスクトップスピーカーが気になる人、コンパクトなスピーカーをお探しの人は参考にしてみてください。
Kanto audio 『YU2』レビュー
ファーストインプレッションは、“めちゃめちゃいい音やん“。
いきなり語彙力ないコメントですが、これが嘘偽りない、率直な感想です。
今まで聴いていたのがモニターについているスピーカー。比べるのがおこがましいですよね。それくらい音に対するこだわりってなかったんです。
今回、YU2で聴くようになって、もちろんモニターのスピーカーで聴く気にはなれませんし、ぼくが持っているイヤホン「Anker SoundCore Liberty 4 NC」でも聴かなくなりました。それくらいYU2の音に気に入ってしまいました。
ここからは、初心者なりに何がめっちゃいいのか、ここは少し気になるなというところを深ぼっていきたいと思います。
あくまでも個人の感想です。
高音から中音域にかけてとてもクリアではっきりとした音
高音はなんとなくわかると思いますが、中音域というのはヴォーカルの歌声と言われています。もちろん歌声でも高音の場合もあると思いますが、一般的には歌っている声は中音域に分類されます。
そんな高音から人が歌っている中音域にかけてすごくはっきりと、クリアに聴こえててきます。
それぞれ演奏している楽器の音が埋もれてしまうことなくちゃんと聴こえてくると言いましょうか。とても聴きやすいです。
包み込まれるような立体感のある音
こちらもクリアだからこそかもしれませんが、ものすごく立体的に音が聴こえてきます。それぞれの音が潰しあうのではなく、引き立てあっているかのよう。
YU2で聴いた後にイヤホンで聴くと、平坦で薄っぺらい感じがしてしまいます(高級なイヤホンだと違うのかな?それはそれで気になる)。
低音域は少し物足りない音
素人ながら低音だけははっきりとわかります。“ドンドン“、“ズンズン“とリズムを刻んでくれる音ですね。そんな低音域は少々控えめで物足りないかなという印象。低音がしっかりとしていると迫力のある音だなと感じますよね。
しかし低音が弱いからといってダメな音楽というわけでは全くなく、むしろメインとなる音がしっかりと聴こえるってこういうことなんだなって実感しました。
比較したBose SoundLink Mini Ⅱのほうが低音がグッとささってきて…、さすがBoseだなと。
停止中はホワイトノイズが…
電源を入れた状態で音楽を再生させていない場合、スーというようなホワイトノイズが聴こえてきます。音量の大きさいに左右されるので、普段から小さくしている場合は気にならないのですが、それなりの音量にしていると少し気になるかなと。
使わない時は電源を切ればいいのかもしれませんが、いちいちスピーカーに手を伸ばしダイヤルを回すのはややめんどくさい。音量の調整も手間ですしね。
LEDライトはちと眩しい
電源を入れたときに点灯するLEDランプですが、意外と存在感があります。
どうしても正面を向けていたいため必ずめにすることになるのですが、明かりが暗い夜などではやや主張は強め。こればかりは致し方ないのかもしれませんけど、正面じゃなくてもよかったかなとも感じます。
上記のホワイトノイズも気になる人は使用時以外は電源を切ることをおすすめします。
Kanto audio 『YU2』と一緒に使いたい専用スタンドの存在
YU2とあわせて、専用スタンドの『S2』も提供いただきました。
スピーカーに専用スタンドを使う理由は、
”スピーカーの性能を引き出すため___”
- 計算された16°の傾斜
- 安定性を高めるフォームパッド
- スピーカーの存在を引き立たせるミニマルなデザイン
波長が短い高周波は、耳に向けない限り聞こえにくくなります。16°の角度をつけることでスピーカーの音を直接耳に届け本来の音を楽しむことができるように。
またスタンドの上部と底部のフォームパッドによりスピーカーの安定性を高め、共振を軽減してくれます。
スタンドの有り無しでは聞こえ方が一目瞭然。見た目も一体感があり使わない理由がありませんね。
『SE2』のほうが角度に加えて高さも出すことができるので、より鮮明な音を届けてくれる。デスクのスペースに余裕があったらSE2を置きたい。
Kanto audio 『YU2』外観・スペック・特徴
Kanto audioのデスクトップスピーカー『YU2』の外観やスペック、特徴をみていきます。
Kanto audio 『YU2』とは
カナダにあるKanto社のデスクトップミニPCスピーカーで、2010年代から発売されている機種になります。
2024年に完実電気が正規代理店となり、国内販売が開始となりました。日本に来て間もないスピーカーなんですね。
ラインナップにはYU2よりも一回り大きくハイエンドなYU4というモデルもあるので、よければチェックしてみてください。
シンプルでミニマルな外観
届いた時はこんな状態。箱もおしゃれ。
同梱物。
付属品はUSBケーブル、AUXケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブル。
電源アダプタ。
取扱説明書と底面にはるスポンジ。
外観をチェック。
どこからみてもシンプルでかっこいい。
アクティブ側には電源が入っている場合に光るLED。
背面がこんなにおしゃれな必要ある!?アクティブ側には各種入力端子が。
底部には独自のバスポートと呼ばれる細長い穴。
- 背面バスポートって?
-
バスポートとはバスレスポートとも呼ばれ、低音や音圧をコントロールするための穴です。
なぜこのような穴が空いているかというと、スピーカーの構造に関わってきます。
スピーカーはボックスの内部が基本的に空洞になっており、ユニットから発した空気の振動をボックスの内部で反響(増幅)させ低音を出しています。
ボックスを閉じ込めた状態のものを密閉型と呼ばれます。密閉型の場合、ボックスの容量に比例して大きな低音が出ます。なのでコンパクトサイズのスピーカーの場合はやや不利な状況です。そこでバスポートと呼ばれる穴を開けて、空気の出入りを行うことで小さな容量でも大きな低音を出すことができます。
スペック・特徴
『YU2』のスペックをまとめました。
商品名 | Kanto audio YU2 |
---|---|
サイズ | 幅:10cm 奥行き:13.5cm 高さ:15cm |
重量 | アクティブ:1.4kg パッシブ:1.3kg |
カラー | ホワイト、ブラック、ウォルナット |
形式 | バスレフ型 |
スピーカー | ツイーター:3/4 インチ シルクドーム ウーファー:3 インチ コンポジット アンプの種類:クラスD |
周波数特性 | 80Hz~20kHz |
電力出力 | 100Wピーク電力 (合計 50W RMS) |
入力 | 1×3.5mmミニジャック AUX 1×USB |
出力 | 1×Sub Out |
待機時消費電力 | <0.5W |
価格 | 34,800円~ |
サイズは本当にコンパクトで正面から見たらiPhoneとほぼ同じくらい。
アクティブとパッシブと分かれていますが、裏に端子類が多くついているのがアクティブ。パッシブはアクティブ側と接続するためのチャンネル出力端子(スピーカー端子)だけがあるものです。
重量はそれぞれ1kgちょっとでそれなりに重さはありますが、1度設置したら動かすものでもないと思うので気にすることはないでしょう。
カラー展開は3色で、ホワイト / ブラック / ウォルナット があります。どれもデスクに合わせやすい色ですね。
#新ブランド #kantoAudio (カントオーディオ)
— 完実電気株式会社 (@kanjitsu_denki) January 31, 2024
シンプルでスタイリッシュなデザインが特徴のスピーカー✨
さらに北米で人気のスピーカースタンドなど多数ラインナップ‼️
昨年末から二子玉川 蔦屋家電にて先行展示中
本日から一般販売開始です🎉
🔻製品ページhttps://t.co/4dgkUv4SZg#カナダ pic.twitter.com/qyHAbHFpbA
形式はおもに密閉型かバスレフ型がありますが、YU2はバスレフ型とよばれ背面に穴が空いています。コンパクトなスピーカーでもしっかりとした低音や音圧をだすために必要となります。背面バスポートについてはこちら。
スピーカーは2種類。上の小さいほうがツイーターと呼ばれるスピーカーで、下の大きいほうがウーファーです。
入力はAUXとUSBに対応しており、Bluetoothには非対応です。
YU2にはDACが内蔵されていますが、内臓DACを使用するにはUSBで接続する必要があります。
USBのない機器でも手軽にAUX(イヤホンジャック)から接続できますので、幅広く使用することができます。
高音質な音楽を楽しいたいならUSB接続がおすすめです。
より低音域を出すために出力用の端子も用意されています。
価格はホワイト / ブラックが34,800円、ウォルナットが37,800円です。
- ツイーターとは
-
高音域を鳴らすためのスピーカー。
中音域を鳴らすのはミッドレンジ、低音域を鳴らすのはウーファーと呼ばれる。
- 周波数特性とは
-
再生できる周波数の低音域から高音域までを表しています。
- RMSとは
-
平均や定格出力など。連続して入力できるW数。
- DACとは
-
デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換する機能や機器のこと。デジタル アナログ コンパーター。
スピーカーはアナログ音声信号を再生しているので、PCやスマホでのデジタル音声をアナログへ変換する必要があります。
Kanto audio 『YU2』接続方法
なにがなんのケーブルなのかさっぱりわからない状態でしたが、取扱説明書をみながら簡単にすすめることができました。
順番に見ていきましょう。
スピーカー端子のネジを芯の部分の穴が見えるところまで緩めます。
見えた穴にケーブルの導線を通し、ネジを締めて固定します。
このとき皮膜部分は挟まないようにします。
注意点
- 導線部分はできるだけ素手で触らない
→腐食の原因となり音質が低下してしまいます。 - 左右の端子(赤と黒)にそれぞれ同じケーブルをつなぐ
→正しい音がでません - あらかじめ設置する場所は確認する
→とりはずしはめんどう
どの機器の音楽を鳴らすかにあわせてAUXかUSBで繋いでいきます。
より高音質な音を楽しみたいならUSBでの接続がおすすめです。
オーディオケーブルを接続するときは電源をOFFにしてから繋ぎましょう。
お好みに合わせて繋げていきます。
PCの場合、音声出力先がスピーカーになっているかを確認します。
MacではUSBで繋いだときは「USB audio DAC」、AUXで繋いだときは「外部ヘッドフォン」を選択します。
どちらも接続してしまえばPC側から音量調整は可能となります。
Kanto audio 『YU2』レビュー|まとめ
Kanto audio YU2はコンパクトなボディながら、迫力のあるクリアな音を届けてくれるスピーカー。
音質だけでなく見た目もミニマルでおしゃれ。デスクにこだわりのある人にもおすすめです。
- デスクにあっても違和感のないコンパクトなサイズ感
- 一切無駄のないミニマルなデザイン
- 多彩な入出力(内蔵DACで高音質ファイルを楽しめるUSB、気軽に音楽を楽しめるAUX、お好みでサブウーファーを追加できるSub Outポート)
- 3インチウーファーと3/4インチツイーターによるクリアでパワフルなサウンド
- 特別設計の背面パスポート
少しでもスピーカー選びの参考になれば幸いです。