どうも、がちゃお(@gachao32)です。
過去にもレビューしたALLPOWERSですが、今回はミドルクラスのR1500のレビューです。
このクラスのポータブル電源は容量と出力のバランスがいいので、災害時だけでなく、キャンプなどのアウトドア場面や日常使いにも活躍してくれます。
この記事では、R1500の特徴をレビューしながら、同クラス帯のEcoFlow DELTA 3 Plusとの比較もしていきたいと思います。
ぜひポータブル電源選びの参考にしてみてください。
ALLPOWERS R1500をチェック

ALLPOWERSは日本ではまだ販売が始まったばかりのメーカーで馴染はないかもしれませんが、ポータブル電源やソーラーパネルなどのクリーンエネルギー機器を取り扱ってきており、実績は十分です。
ALLPOWERSの製品ラインナップでは2000Whを超える大容量モデルが多い中、今回紹介するR1500は容量1152Whとミドルクラスのモデルとなります。

製品仕様
本体容量 | 1152Wh |
定格出力 | 1800W |
瞬間最大出力 | 3000W |
USB出力 | USB-C:最大100W × 2ポート USB-A:最大18W × 2ポート |
DC(シガーソケット)出力 | 最大120W |
AC出力 | 4ポート |
ワイヤレス充電 | 対応(2台) |
サイクル数 | 3500回 |
充電方法 | AC / ソーラー / DC(シガーソケット) |
AC充電速度 | 60分 |
最大ソーラー充電 | 650W |
最大拡張容量 | 3456Wh(1152Wh × 3) |
UPS | 15ms |
静音性 | 43db(静音充電モード) |
保護 | 過温度保護 低温度保護 過放電保護 過負荷保護 短絡保護 過電圧保護 過電流保護 バッテリー保護 |
サイズ(幅 × 奥行き × 高さ) | 413 × 312 × 265 mm |
重量 | 16.7kg |
保証 | 5年 |
価格 | 149,800円 |
外観
同梱物はポータブル電源本体、充電用ケーブル、取扱説明書。

正面には主な出力ポートが集まっており、ACが4口、DC出力ポート、USB-CとUSB-Aがそれぞれ2ポートずつ搭載されています。

液晶も大きくて見やすいので確認しやすいです。

中央のボダンがメインの電源ボタン。

DC / ACの出力ボタンもそれぞれ用意されています。


裏面には製品情報が記載。

正面からみて左側面にはAC入力、過負荷保護装置、ソーラーやシガーソケットからの入力が可能なXT60端子。入力周りが集まっています。

正面右側面には拡張バッテリー接続用のポートが2つ。

両側面とも押し込んで開けるタイプのカバーで保護されています。



また両側面の上部は給排気口となっています。

取っ手もしっかりとして握りやすいです。

上面では2台のワイヤレス充電が可能です。

ALLPOWERS R1500とEcoFlow DELTA 3 Plusの比較レビュー

今回は容量が似ている2つのポータブル電源を比較していこうと思います。
スペック
まずは仕様の比較です。ALLPOWERS R1500に関してはあらためてになりますが、比較用に表示しています。
ALLPOWERS R1500 | EcoFlow DELTA 3 Plus | |
---|---|---|
本体容量 | 1152Wh | 1024Wh |
定格出力 | 1800W | 1500W |
瞬間最大出力 | 3000W | 2000W |
USB出力 | USB-C:最大100W × 2ポート USB-A:最大18W × 2ポート | USB-A:最大36W × 2ポート | USB-C:最大140W × 2ポート
DC(シガーソケット)出力 | 最大120W | 最大126W |
AC出力 | 4ポート | 6ポート |
ワイヤレス充電 | 対応(2台) | 非対応 |
サイクル数 | 3500回 | 4000回 |
充電方法 | AC / ソーラー / DC(シガーソケット) | AC / ソーラー / DC(シガーソケット) |
AC充電速度 | 60分 | 56分 |
最大ソーラー充電 | 650W | 500W × 2口 |
最大拡張容量 | 3456Wh(1152Wh × 3) | 5,000Wh |
UPS | 15ms | 10ms |
静音性 | 43db(静音充電モード) | 30db |
保護 | 過温度保護 低温度保護 過放電保護 過負荷保護 短絡保護 過電圧保護 過電流保護 バッテリー保護 | 加熱保護 低温保護 過電圧保護 過負荷保護 短絡保護 低電圧保護 過電流保護 |
サイズ(幅 × 奥行き × 高さ) | 413 × 312 × 265 mm | 202 × 397.6 × 283.6 mm |
重量 | 16.7kg | 12.5kg |
保証 | 5年 | 5年 |
価格 | 149,800円 | 149,600円 |
容量・出力
容量や出力に関してはR1500のほうが若干大きくて強くなっています。
定格出力に関しては、複数の機器を使う時には大きいに越したことはないです。R1500では瞬間出力は3000Wに対応しているので、安心して家電を使うことができます。

USB
本体の出力自体はR1500のほうが優秀でしたが、USBのスペックはDELTA 3 Plusのほうが良くなってます。
それでもUSB-Cで単ポート100Wでてくれれば十分という感じはしますけどね。
R1500はワイヤレス充電にも対応しているので、スマホやイヤホンなどを多く扱う人にはありがたいポイントですね。

AC
AC出力ポートの数もDELTA 3 Plusのほうが多くなっていますが、正直4つもあれば十分かなと思います。
AC充電速度
両者ともスペック上はおよそ1時間での充電が可能で、これは本当に早いと思います。

どちらもアプリで充電速度を変更することもできます。

実際に充電してみましたが、5%から急速充電をしたところ、1時間5分で100%となりました。
静音性
両者を使用していて最も違いを感じたのが静音性です。
R1500は静音充電モードで43dbとなっており、夜間の静かな部屋で充電していてもあまり気になりませんでした。

ですが急速充電となると結構うるさく感じます。どちらもDELTA 3 Plusの方が静かですね。
出力中の音に関しても、全体的にDELTA 3 Plusに軍配があがります。
リビングの一角でデスクの電源(モニターやライト、ノートPCなど)として利用していますが、テレビも点いていない静かな状況ですとうっすらと聞こえます。この程度なら許容範囲かなという程度です。

キャンプや災害などの緊急時では、それほど気にするポイントではないかもしれませんが、参考にしてみてください。
サイズ
サイズに関しても結構差がありますね。容量や出力が大きいとしてもプラス4kgですからね。

この容量のポータブル電源ですと、基本的に頻繁に持ち運んだりすることは少ないので、そこまで問題にはならないかと思います。ですが僕の場合はデスクに吊り下げて使用しているということもあり、サイズはできるだけ小さいに越したことはありません。

現在、DELTA 3 Plusを吊り下げているFlexiSpotのCH1というアイテムでは、耐荷重がオーバーしてしまい使用することができません。大きさもあるのでスペース的な問題でも厳しいですね。

据え置きで使用することをおすすめします。

保証
保証はどちらも5年で、ポータブル電源の中では長く保証してくれるので安心です。
アフターサービスに関しては日本人スタッフが対応してくれるのでこちらも安心できますね。
価格
価格はどちらもほぼ変わらず、定価で約15万円となっています。
ポータブル電源に関してはセール時の購入がおすすめ…といいますか、セール時以外はよほどの緊急性がない限り買えませんね。
両者のセール時の価格を見てみましょう。
- R1500:80,000円
- DELTA 3 Plus:97,240円(Amazonでの最安値は82,280円)
DELTA 3 Plusは現在セール価格となっていないので正確な比較はできませんが、過去の価格をみてみると上記価格になっています。
Amazonの最安値をみるともっと安く購入できるタイミングもあるかもしれませんが、それでもR1500のほうが価格的には安くなりますね。公式サイトだけでなくAmazonでも同価格になっていました。
セール価格となったとしても決して安い買い物ではありませんので、費用はできるだけ抑えておきたいところです。
ちなみに1000Whクラスの他のポータブル電源の価格を見てみましょう。
製品名 | 通常価格 | Amazon最安値 |
---|---|---|
ALLPOERS R1500 | 149,800円 | 80,000円 |
EcoFlow DELTA 3 Plus | 149,600円 | 82,280円 |
Jackery 1000 New | 139,800円 | 76,890円 |
Anker Solix C1000 | 119,000円 | 77,900円 |
BLUETTI AORA 100 | 99,800円 | 66,800円 |
DJI Power 1000 | 114,400円 | 70,000円 |
有名どころのポータブル電源を調べてみましたが、容量と価格だけでは残念ながらR1500の優位性は見られませんでした。
ですが、R1500には「2つのワイヤレス充電機能」「容量拡張が可能」という特徴もあります。これらの機能を頻繁に使うという人にとっては、魅力的な選択肢になり得ますし、唯一無二な存在でしょう。決してコスパは悪くないのかなと思います。
アプリ
どちらも専用アプリで設定変更や残量の確認などを行うことができます。


以前にレビューしたR600でもそうでしたが、ALLPOWERSのアプリに関しては正直出来は今ひとつです。
接続の安定性やリアルタイム表示の正確性など、不満に感じることが多い印象。今後の改善に期待したいところです。
まとめ

- 1800Wの高出力
- ワイヤレス充電対応
- 最大11デバイス同時充電可能
- 安心の5年保証
- サイズは大きめ
- 音は大きめ
- アプリの使用感が悪い
今回は1000Whクラスのポータブル電源、ALLPOWERS R1500をEcoFlow DELTA 3 Plusと比較しながらレビューしました。
人気機種との比較なので正直見劣りしてしまう部分もありますが、容量や出力が大きいにもかかわらず、価格を抑えることができる点が魅力だなと感じました。
保証期間も長く、安心して使用できそうなところも好印象ですね。
いろいろなメーカーからでているポータブル電源選びの参考になれば幸いです。
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