どうも、がちゃお(@gachao32)です。
非常時の備えとしても、日常のちょっとした電源サポートとしても、一台あると安心なのがポータブル電源。でも“大きくて無骨”というイメージ、ありませんか?
今回紹介するALLPOWERSのR600は、そんなイメージをくつがえすホワイトカラーのスタイリッシュなボディと、デイキャンプや日常使いにもちょうどいい300Whクラスの実用的な容量が魅力のモデルです。
- 定格出力600W(サージ1200W)
- バッテリー容量299Wh
- 計8個の出力ポート
- 40dBの静音設計
- UPS機能搭載
- アプリ対応
- 5年の長期保証
防災用としてはもちろん、アウトドアやテレワークなど普段使いにもぴったりなポータブル電源を、実際の使用感も交えてレビューしていきます。
ALLPOWERSってどんなメーカー?

- 2010年に中国広東省広州市で創業
- ポータブル電源やソーラーパネルなどのクリーンエネルギー機器をおもに扱う
- 50を超える太陽光発電と電力貯蔵システムの特許を取得
- 世界35カ国以上で1億人以上のユーザー
正直、今回お話をいただくまで知りませんでしたが、しっかりと実績のあるメーカーさんですね。
2020年からは日本国内にALLPOWERS株式会社を設立し、日本国内でのサポートも充実しています。

ALLPOWERS R600の特徴

ALLPOWERS R600は容量300Whクラスのコンパクトモデルのポータブル電源です。
製品仕様
本体容量 | 299Wh |
定格出力 | 600W |
瞬間最大出力 | 1200W |
USB出力 | USB-C:最大100W × 2ポート USB-A:最大18W × 2ポート |
DC(シガーソケット)出力 | 最大120W |
AC出力 | 2ポート |
ワイヤレス充電 | 対応 |
サイクル数 | 3500回 |
充電方法 | AC / ソーラー / DC(シガーソケット) |
AC充電速度 | 60分 |
最大ソーラー充電 | 220W |
最大拡張容量 | 非対応 |
UPS | <10ms |
静音性 | 40dB |
保護 | 高音保護 過電圧保護 低電圧保護 放電低温度保護 過電流保護 過負荷保護 ショート保護 充電過電圧保護 |
サイズ(幅 × 奥行き × 高さ) | 285 × 195 × 190 mm |
重量 | 5.6kg |
カラー | パールホワイト / ブラック |
保証 | 5年 |
価格 | 36,800円 |
外観
同梱物はポータブル電源本体、充電用ケーブル、取扱説明書。

本体カラーはパールホワイト。

正面には液晶ディスプレイと各種出力ポート、LEDライトが搭載されています。

ACとDC出力ポートポートには保護カバーが付いているので、屋外での使用も安心。

AC出力ポートは2つ、DC出力ポートは1つ。

USB出力はType-CとType-Aがそれぞれ2つずつ搭載されています。

災害時に役立つLEDライトは弱 / 強 / 点滅の3段階の調節が可能。

上部はもう1つの出力ポートであるワイヤレス充電エリア。

折りたたみ式のハンドルで持ち運びもしやすい。

側面にはAC入力ポート / 過負荷保護装置 / ソーラー入力ポートが並んでいます。

こちらも保護カバーが付き。

両側面は給排気口となっています。

見えるところにはロゴもなく、シンプルなデザインです。

ALLPOWERS R600のレビュー

ポータブル電源のレビューですが、キャンプをするわけでもないので、僕らしくデスク周りでの使用感をお伝えします。
容量・パワーのバランスはいいがやや大きめ
R600の本体容量は299Whで、小容量クラスのポータブル電源となります。
出力は定格で600W、瞬間最大出力は1200Wまで可能なのでパワーは十分すぎますね。
デスク周りですとPCやタブレットへの充電が主な使い道だと思いますが、全く問題ありません。

USB-Cの出力は最大100Wなのでほとんどのデバイスで対応可能ですし、上部にワイヤレス充電ができるのも地味に便利。スマホやイヤホンをサクッと充電するのにピッタリ。

出力ポートは全部で8つあり、一度に多くのデバイスを充電可能。デスクの上にあるとめちゃくちゃ重宝します。

600Wというとテレビや冷蔵庫、炊飯器なんかも使用できてしまうほどのパワーがあり、ドライヤーは風量を押さえれば使えました。とっさに家電を動かしたいときにも活躍してくれます。

唯一気になるのがまあまあ大きいこと。正直、300Wh以下のクラスの中では大きくて重いんですよね。

僕の場合はあまり頻繁に動かすことはないので気になりませんが、軽さを重視する人には苦になるかもしれませんね。
ホワイトカラーはインテリアに馴染みやすい
ポータブル電源といえばブラックやグレーといった暗いカラーが多いのですが、R600にはパールホワイトという明るいカラーも販売されています。
ホワイトを基調としたデスクの上にあっても、あまり悪目立ちすることはありません。違和感ないですよね。

ケーブルまでホワイトにしてくれているのはありがたい。

インテリアにも馴染みやすい優しい色合いなので、カラーのせいで普段遣いはしづらいと思っていた人にも使いやすいと思います。
UPSとしてもなかなか優秀
USPとは無停電電源装置のことで、コンセント電源が途切れた場合でも、接続されている機器に一定時間電力を供給し続けることが可能です。
デスクトップPCやWi-Fiルーターなど、停電などによって電力供給が途絶えてしまうと困るものに使用します。
ポータブル電源にUPSが搭載されているのは当たり前になりつつありますが、切り替え時間の10msがなかなかに優秀でして。20msや30msのものもありますからね。
停電対策で使用したい人も安心です。
保証は安心の5年間
ポータブル電源で重要なのは、容量やパワーなどのスペックに関してもそうなのですが、なによりも安全性が特に重要だと思います。
使用目的としては災害などの緊急時が想定されているものなので、もしもに備えて長期間安心して使えることが大事ですよね。
耐久性などに関しては短期間の使用なのでわかりかねますが、バッテリーの充電サイクルが3500回であったり、なにより保証期間が5年間としっかりと保証してくれます。
正直それほど長い歴史があるわけではないALLPOWERSさんですが、5年の保証は製品に対する自信の表れではないでしょうか。
日本人スタッフによるアフターサポートが受けられるのも好印象です。
バッテリー残量表示は不安定
バッテリー残量表示が不安定というのがどういうことかというと、表示が更新(リアルタイム表示)されないことがありました。

具体的には残量が40%以上あり、残り1時間は使えると表示されていたのですが、突然残量が少なくなっていき0%になってしまいました。
またアプリ上でも表示されている数値が更新されないことも度々ありました。

せっかく表示してくれていても、正しくないのであればなんの意味もありません。
今後のアップデートで改善されることを期待します。
動作音について
静音性についてはスペック上40dBとなっており、静かな図書館や閑静な住宅地の昼間、ささやき声程度の音の大きさだと言われています。
USBでの充電時はほぼ音は気にならず、AC出力時は若干音がするかなという程度。デスクの上で使用していてもほとんど気になりません。

ただポータブル電源を充電する際の音は、それなりに気になります。
充電モードは3種類(急速 / 普通 / 静音)用意されており、それぞれ充電時間が異なります。
なのですが正直どのモードで充電しても動作音については変わりがないんですよね。これなら単純に充電時間が早くなる急速充電モード1択な気がします。

んーもう少し違いをはっきりとさせてほしかったところです。
アプリについて
ALLPOWERSの製品は「ALLPOWERS2」という専用アプリで、現在のバッテリー残量や入出力電力などを確認することができます。
- 電力供給可能時間の確認
- バッテリー残量の確認
- 入出力電力の確認
- AC出力のオン / オフ
- DC出力のオン / オフ
- LEDライトのオン / オフ
- 周波数切り替え
- 充電モードの切り替え
- エコモードのオン / オフ
- エコモードの時間設定


残量や使用可能時間の確認は本体の液晶でも確認することはできますが、「周波数の切り替え」、「充電モードの切り替え」、「エコモードのオン / オフ」、「エコモードの時間設定」に関してはアプリでしか操作することができません。
アプリに関して気になるのは2点。
入出力の履歴が確認できない
他メーカーのアプリですと確認することができて便利な機能なのですが、残念ながらALLPOWERS2では確認ができません。
再接続がめんどう
Bluetoothでの接続になるので、ポータブル電源本体から離れるとその都度接続が解除されます。
近づいた時に自動で再接続をしてくれればいいのですが、もう一度手動で再接続をしなければいけないので正直手間です。
付属品について
AC用の充電ケーブルは付属してくるのですが、車のシガーソケットから充電するためのケーブルは付属しておらず、別で購入する必要があります。
当たり前のようについてくるかと思っていたので少々驚きでしたが、あまり持ち出すことがない人にとってはなくてもいいかもしれませんね。
価格は3,000円程度なので、車の中でも充電する予定がある人は合わせて購入することをおすすめします。
実際にデスクでR600を使ってみた

現在は同じくポータブル電源のEcoFlow DELTA 3 Plusに繋いで使用しています。容量・パワーともにR600よりも大きいタイプのポータブル電源です。
DELTA 3 PlusからR600に切り替えて使用してみました。
- FlexiSpot E7H(電動昇降デスク)
- BenQ MA270U(27インチ4Kモニター)
- MacBook Air(M1)
- CalDigit TS3 Plus(Thunderbolt3 ドッキングステーション)
- Quntis Curved モニターライト
結果としては全く問題なし。ただし容量が小さいため1日持つかなという感じなので、充電しながらのパススルーで使用するのが安心ですね。
違いがあるとすれば動作音はR600のほうがやや大きく感じました。
デスクにポータブル電源を導入しようと考えている人はぜひ参考にしてみてください。


ALLPOWERS R600はどんな人におすすめか

- 初めてポータブル電源を購入する人
- ホワイトカラーのポータブル電源が欲しい人
- 充電するガジェットが多い人
- コスパのいいポータブル電源が欲しい人
300Whクラスの容量は初めてポータブル電源を導入する人にはピッタリ。使い勝手はどんな感じなのか、確かめてみるのもあり。R600は300Wh以下でありながら、出力は600Wあり多くの家電を動かすことができます。容量と出力のバランスがよく、保証も5年で安心なので、初心者にもおすすめのポータブル電源だと思います。
ホワイトカラーもまだまだ少ないのでとても貴重です。インテリアにも合わせやすいですからね。
最大8つのガジェットを充電することができるので、スマホやイヤホンなど、充電するものが多いガジェット好きにもおすすめです。
コスパがいいのも魅力の1つ。
ALLPOWERS R600 | Jackery 300 Plus | Anker Solix C300 | EcoFlow RIVER 3 Plus | |
本体容量 | 299Wh | 288Wh | 288Wh | 286Wh |
定格出力 | 600W | 300W | 300W | 600W |
出力ポート数 | 8 | 5 | 8 | 7 |
ワイヤレス充電 | 対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
UPS | 10ms | 20ms | 10ms | 10ms |
重量 | 5.6kg | 3.75kg | 4.1kg | 4.7kg |
価格 | 36,800円 | 39,800円 | 34,980円 | 39,800円 |
主要なメーカーのスペックの近いもので比較してみましたが、この容量と出力においてはコストパフォーマンに優れていると思います。
その分、重量は唯一の5kg超えなので、持ち運びが多い人にとっては気になるポイントですね。
まとめ|PCデスクにもぴったりなコンパクトでパワフルなポータブル電源

- 300Wh以下で600W出力可
- 8つのデバイスを同時充電
- 10msのUPS対応
- ホワイトカラー
- 安心の5年保証
- コスパが高い
- 同クラスの中では重ため
- アプリの使い勝手はイマイチ
- 残量表示が不安定
今回は、ALLPOWERSのR600をレビューしました。
300Wh以下の小容量クラスのポータブル電源ですが、600Wの定格出力があったり、10msのUPSにも対応しており、スペックは十分。
ブラックが多いポータブル電源の中でホワイトカラーを出してくれているのも高評価です。
あまり聞き慣れないメーカーでしたが、保証が5年と長く、しっかりと日本人のアフターサポートがあり、今のところは安心して使用することができそうです。
ただアプリやリアルタイム表示の不安定さなど、細かいところの完成度は若干残念な部分でもあります。今後のアップデートに期待しましょう。
ポータブル電源とデスクの話はこちら

