こんにちは、がちゃお(@gachao32)です。
今回は前から気になっていた可動式リストレストの話。
可動式のリストレストとは、マウスやキーボードの手前において手首を支え、腱鞘部への負担や披露を軽減してくれるリストレストを動かしながら使うことが可能になったもの。
ガジェット界隈で可動式リストレストといえばDeltaHubの「Carpio 2.0」が有名なのですが、これがリストレストとしては少々お高い。
公式サイトでは34.90$(ドル)、日本円でおよそ5,400円。両手で使おうものなら1万円を軽く越えてきます。日本正規代理店のLong Fieldからも購入可能で、こちらだと4,700円なので少しお得に購入できます。しかしサイズや色がすべて揃っているわけではないので、目当てのものが買えるかは難しいところ。
口コミを見てると絶賛する声もあれば、イマイチだという人もあったりで…。この手のガジェットは合う合わないがありますから使ってみないとわからないんですよね。
そんな可動式リストレストですが、ECサイトをみてみると似たような商品がお手頃価格であったりするんですね。試してみるにはちょうどいいかということで「AJAZZの可動式リストレスト」を購入してみましたので、実際の使用感をレビューしていこうと思います。
AJAZZの可動式リストレストの外観・特徴
まずは外観をチェックしていきます。
外観
といってもいたってシンプル。
くぼみが2箇所。
大きさは幅が実測値で10cm。
厚さは最大17cm。
手に触れる部分の素材はシリコンでさらさらとした触り心地。
弾力性はあるがやや固め。
底面はABS素材、4つのスライスパッド。
重さはおよそ26g。
特徴
- カラーバリエーションは2色(グレー / ブラック)
- サイズは1サイズ
- 右手用 / 左手用の2種類あり
- 人間工学にもとづいたデザイン
- 価格は1,000円前後
正直、Amazonでみるとこの形状のリストレストはどれも同じかなと思います。→Amazonでチェック
カラーバリエーションや左手用の有無が選択基準になるかなと。
可動式リストレストの使用感レビュー
実際に使ってみた率直な感想は、これはありかも…。
病みつきになる滑りがよき
可動式たるゆえんですが、手を乗せて動かすとスルスルと滑るように動いてくれるんです。
これが結構癖になりまして、むだに動かしてみたり。
始めは違和感でしたが慣れるとものすごく使いやすく感じます。
注意する点としては、どの素材の上で使うかによって多少使用感が異なります。
僕のデスクはFENIXと呼ばれる、次世代のアクリル樹脂に最先端のナノテク技術を組み合わせたマットな素材の天板を使用しています。メラミン化粧板に近いでしょうか。
FENIX天板の上では問題なく滑ってくれています。傷がつくかなと思いましたが今のところは問題なし。
木材の天板で使ってみるとやや抵抗感を感じますが滑ってくれます。
フェルトのデスクマットでは滑りは良好。これからの時期、フェルトだと汗ばんだりして不快になるところが、触れなくて済むので快適に使えそう。
カッティングボードの上も問題なし。
フェイクレザーのデスクマットでは最も抵抗感を感じました。
当たり前ですが表面が滑らかな素材で使うのが良さそうです。
FENIX天板 > カッティングボード > フェルトのデスクマット > 木材の天板 > フェイクレザーのデスクマット
ほどよい高さで手首はらくらく
マウスやキーボードを使う際に手首が少し上向きになると思いますが、この少しの角度が積み重なって疲れや痛みの原因になります。そんな手首の位置を程よくあげて、自然な角度で操作をすることが可能に。
手を置く箇所の厚さは親指側で約10cm、小指側で約6.5cm。自然とハの字になるような形状をしています。
おかげで普通のマウスはもちろん、トラックボールマウスもちょうどもちやすいポジションにしてくれます。
愛用中のロジクールM575にはびっくりするほどフィット。
リストレストなしだと小指側の付け根に圧が集中。
リストレストを使うことで手首全体に圧を分散できる。
高さは平均すると8cmほど上がるかなと思いますが、ケンジントンのリストレストと同じくらい。
Magic Keyboardのように低いキーボードではかえって使いづらくなってしまうので、少々大きめのキーボードにおすすめ。
愛用中のMagic Keyboardには足をつけて高さを出して使っています。
お財布に優しくて試しやすい
どの製品を見ても1,000円程度で購入できてしまうので、ちょっと試すには手を出しやすい価格。
本家?のDeltaHubの「Carpio 2.0」は5,000円オーバーということを考えるとすばらしいコスパです。
クッション性はいまひとつ
手を置く部分の素材はシリコンとなっていますがやや固め。
押し込むとへこみますが、手をおいてみると沈み込む感じはなし。
直接デスクの上に置くよりはいいかなという程度です。
これもケンジントンのリストレストとよく似ています。
固さはありますが意外と使っていて痛いと感じることはないです。あくまでも個人の感想ですが…。
ビタッと手を置けない
据え置きのリストレストと違い、置く場所は決まっているので、サッと手を伸ばしたときにうまくハマらないことのほうが多いです。
無造作に置けないというのは少々ストレスを感じますが、1度置いてしまえばいいのでそこは致し方ないかと。
少しずつですが慣れてきた感じもあるので、使い続けていけば”無造作にピタッ”ができる日が来るかも知れません。
可動式リストレストはどんな人におすすめ?
- マウス作業が多い人
- マウスとキーボードの行き来が多い人
- デスクやマットに直接手を触れたくない人
手の動きを滑らかにしてくれるので、主にマウスをよく使う人にはおすすめできます。リストレストなしよりも圧倒的にスムーズに動かせます。
動かすことのないトラックボールマウスでも手首にかかる圧が分散されるので効果は十分に実感できると思います。
意外なところで恩恵を感じられたのが、直接デスクやマットに手を触れなくなったこと。
僕は手汗をかきやすいので、夏場など暑くなるとベタつくのがとても気になっていました。
もちろんリストレスト上は汗で汚れてしまいますが、手入れをする部分が減るので負担は減るかなと。今のところ汗ばんでくることとか不快感は特に感じていません。
可動式リストレスト、悪くないんじゃないでしょうか
ずっと気になっていた可動式リストレストを試してみたら”これはいいんじゃないか”という結果に。
意外とマウスとキーボートの移動があるんだなと再認識しましたが、それならスムーズに動かせるほうが作業も捗ります。ちょうどいいポジションで手首を支えてくれるので、疲労の軽減にもピッタリでした。
AJAZZの可動式リストレスト自体は安かろう悪かろうということもなく、この値段でこの使い心地なら全然あり。本家DeltaHubの「Carpio 2.0」の使い心地が気になるところではありますが…。
1,000円前後で購入できるので気軽に試してみてはいかがでしょうか。