こんにちは、最近少しずつ音に興味を持ち始めたがちゃお(@gachao32)です。
みなさんTranya(トラニヤ)というブランドはご存知でしょうか?
僕は今回レビューするTranya Nova Liteで初めて知りましたが、2016年に設立されたばかりのイヤホンとスマートウォッチを販売しているブランドです。
特徴的なのはコスパの高さ。Tranya Nova Liteは5,000円台の低価格でありながら、ワイヤレスイヤホンにほしい機能が詰まっています。
1万円以下のイヤホンをお探しの人にはこれでいいのでは?と思わせてくれるイヤホンです。
この記事では、Tranya Nova Liteを実際に使用して感じたことを中心に、1つ上の価格帯であるAnkerのSoundcore Liberty 4 NCと比較しながらレビューしていきます。Soundcore Liberty 4 NCについてはこちらの『Anker Soundcore Liberty 4 NCレビュー|ワイヤレスイヤホン初心者はノイキャン性能に満足できるか?』の記事でレビューをしています。
ワイヤレスイヤホンにあまりお金はかけたくないけど、そこそこの機能はほしいという人はぜひ参考にしてみてください。
Tranya Nova Liteの特徴・スペック
Tranya Nova Liteはどういうイヤホンなのか、特徴やスペックをみていきましょう。
特徴
- 12mmのスピーカー搭載で広がりのある音を表現
- 最大40dBのアクティブノイズキャンセリング
- 2台のデバイスに同時接続可能なマルチポイント対応
- 専用アプリで自分好みの音楽を
- ゲーム用の超低遅延モード搭載
- 最大8時間(ケース込みで32時間)のロングバッテリー
- ワイヤレス充電対応
- IPX5の防水性能
Tranya Nova Liteの特徴はなんといっても5,000円台という価格ながら、ワイヤレスイヤホンに必要だと思われる機能が全部入っているコスパの高さではないでしょうか。
ノイズキャンセリングや外音取り込みはもちろん、マルチポイントやワイヤレス充電にも対応しています。
いやーすごいわ。
デザインはとてもシンプルでコンパクト。アイボリーのカラーリングもおしゃれなイヤホンです。
スペック
Tranya Nova Liteのスペックはこちら。
通信方式 | Bluetooth5.3 |
対応コーデック | SBC / AAC |
重さ (イヤホン / ケース込み) | 4.6g(実測)/ 44.8g(実測) |
再生可能時間 (イヤホン / ケース込み) | 8時間 / 32時間 |
充電方式 | USB Type-C / ワイヤレス |
ノイズキャンセリング | 最大40dBカット |
外音取り込み機能 | あり |
マルチポイント | あり |
防水性能 | IPX5 |
着脱センサー | あり |
アプリ対応 | あり |
カラー展開 | アイボリー |
価格 | 5,900円 |
対応コーデックは高音質のものには非対応、この価格帯ではいたしかたない。iPhone使いには問題なし。
重さは実測で4.6g。まあ軽い方ではないでしょうか。
そのほかワイヤレスイヤホンについていて欲しいノイズキャンセリングやワイヤレス充電などの機能はほとんど搭載されています。
着脱センサーはイヤホンを耳から外すと自動で再生が停止されますが、再び装着しても再生は開始されません。装着時は手動で操作する必要があります。本体操作はタッチセンサー式です。
外観
Tranya Nova Liteの外観をチェックしていきます。
同梱品はイヤホン(ケース)、充電用ケーブル(A to C)、イヤーピース、取扱説明書。
ケースの見た目はとてもシンプル。光沢感はありツルツルとした触り心地。高級感ととるか安っぽいととるか、意見が分かれそうなところ。
カラーは1色のみで、アイボリー。白ともまた違う色味でです。
開け口の下にはLEDインジケーター。
裏面にはTranyaの文字とリセットボタン。リセット時には10秒長押しします。
底面にはUSB-Cの充電ポート。
ワイヤレス充電にももちろん対応。
フタを開けるとこんな感じ。
マグネットによって吸い付くように収納されていきます。裏返しても落ちることはありません。
イヤホン本体はスティク型。ケース同様、イヤホン本体も光沢感がある。
スティク部分にはロゴマークとTranyaの文字。ロゴマーク部分をタッチして操作します。
ノズル部分は楕円形。市販のイヤーピースへの交換も可能。
Tranya Nova Liteの気になる使用感は?
音質や装着感など実際の使用感をみていきます。
Tranya Nova LiteとAnker Soundcore Liberty 4 NCの比較まとめはこちら
Tranya Nova Lite | Soundcore Liberty 4 NC | |
---|---|---|
音質 | 低音~高音までバランスの良い音(イコライザーにて音質up) 音量大きめ | 低音・高音強め(ドンシャリ傾向) |
装着感 | ||
ノイズキャンセリング性能 | ||
外音取り込み機能 | ||
ワイヤレス充電 | ||
防水性能 | IPX5 | IPX |
マルチポイント | 2台 | 2台 |
操作方法 | タッチ式 | タッチ式 |
ケース性能 |
バランスの取れた音と思いきや…
はじめに聞いたときは、いい意味ですごくバランスの良い音だなと。製品ページをみてみると低音が強調されてるのかと思いましたが、んーそこまでではないかな。
しっかりとボーカルの声も埋もれることなく、高音も気持ちよく聞こえます。
しかしアプリからイコライザーを設定してみるとその印象は激変します。というか全く別物?と感じてしまいました。
これまでバランスよく聞こえていた音がこもって聞こえるほど、バランスの良さはそのままにクリアで迫力のある音に変化します。
あらかじめ用意されているのプリセットは4種類。聞く曲や好みによっても変わってくるかと思いますが、ボーカルの声を楽しみたいので音声強化で聞くことが多いです。
イコライザーで設定することを前提に考えれば満足のいく音を聞かせてくれるイヤホンです。
Soundcore Liberty 4 NCとの比較では、ドライバーの大きさがTranya Nova Liteのほうが大きいこともあり、音の迫力はNova Liteのほうがあるか。
全体的にバランスの良いTranyaか、ドンシャリ傾向のAnkerかという感じ。
装着感は抜群
重さは実測で4.6gでまずまず軽い。実際の装着感も良好で長時間つけていても痛くなりにくいと感じました。
さすがにつけていることを忘れるほどではないですが、圧迫感もそれほどなく悪くないです。
イヤーピースは大きさの違う3種類が用意されているので、自分の耳にあったものを選ぶことが出来ます。
Soundcore Liberty 4 NCと比べると装着感は良好です。
ノイズキャンセリング性能はまずまず
-40dBがどれほどかはわかりませんが、低音を中心とした音はしっかりとカットしてくれます。
デスクでハンディファンを回してみるとかすかに聞こえる程度で、音楽をかけてしまえば気になりません。
中音域から高音にかけてはアクティブノイズキャンセリングの性質上カットはしきれず、同じ部屋にいると遠くのほうで聞こえる感じ。
気になるAnker Soundcore Liberty 4 NCとの比較ですが、大差はないもののやはりSoundcore Liberty 4 NCのほうがやや強力にカットしてくれます。ただ価格差を考えると十分すぎる性能だと思います。
Soundcore Liberty 4 NCのノイズキャンセリングは強力ですが、電子的な圧迫感も感じるので、使用感という意味ではTranya Nova Liteのほうが自然です。
外音取り込みは及第点
人の話し声はわりと自然に聞こえますが、換気扇やエアコンなどの回転音はやや強調されている印象。装着しながらの会話はできるレベルです。全体的に音量が1段下がって聞こえるので聞き取りにくいときも。
Soundcore Liberty 4 NCとの比較では、一歩劣るかな。ノイズキャンセリング同様、こちらも大きな差は感じません。
5,000円台であると嬉しい機能たち
ノイズキャンセリングや外音取り込み以外にも、ワイヤレス充電や防水機能、マルチポイントなどあると嬉しい機能が盛り沢山です。
価格を抑えようとするとワイヤレス充電やマルチポイントなんかは省かれてしまいがちですが、ほんとにコスパがすごい。
どの機能も問題なく使えます。
音量は大きめ
はじめて装着するときは注意してください。かなり大きめです。
Soundcore Liberty 4 NCでiPhoneの音楽を聞いているとき、半分ちょい下あたりでちょうどいいのですが、Tranya Nova Liteでは最低から1つ上げたくらい。
音量が大きいことで音圧を感じ、音の迫力につながるとは思いますがさすがに大きすぎます。
また最低から1つ上げた時の調整幅も大きすぎ。ここだけ2,3段階分くらい一気に上がっています。もう少し細かく調整したかった。
本体操作は物理ボタンが良かった
イヤホン本体で操作可能ですが、タッチセンサー式です。この感度が良すぎるために誤操作をしてしまうことが…。
特に着脱やケースへの収納の際に触れてしまうことが多く、不便だなと感じました。
Soundcore Liberty 4 NCも同じくタッチセンサー式ですが、Tranya Nova Liteと比べると誤操作は少ないので、感知する範囲が広いのかも知れません。
ケースの使用感はいまいち
ケースについて言いたいことは3つ。
- ケース(イヤホン本体も)が光沢のあるツルツルとした素材
-
とにかく滑りやすいです。ケースからの出し入れや、耳への装着がやりづらい。
何度もポロポロと落としてしまいます。
指紋は色味のお陰で気になりませんが、黒ならすごかっただろうな…。
スクロールできます - フタがすぐに閉まる
-
開けたままどこかに置こうとするとフタが閉まってしまいます。
片手で操作するにはもう少ししっかり開いていてほしいところ。
スクロールできます - ケース収納時のイヤホンの向き
-
これが1番気になるのですが、耳から外していケースに入れようとすると向きを180°回転させないと入らないんです。今まで向きなんてあまり気にしたことないのですが、滑りやすいことも相まってまぁ入れにくいこと。
イヤホン自体の性能が良いだけに少し残念なポイントです。使用感は性能はもちろん、使い勝手も良くてこそ。いざ使おうかなというときにストレスを感じてしまいます。
Tranya Nova Liteのアプリでできること
Tranya製品を操作するためのアプリが用意されています。
Tranya Audio
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- 充電容量の確認
- イコライザー
- ボタンの設定変更
- 各種モードの切り替え
使用感でも話しましたが、イコライザーの設定は必須。ぜひ自分の好みにあった設定を。
ボタンの設定もシングル / ダブル / トリプル / 長押しにそれぞれ好きな設定を割り当てることができます。
各種モードの切り替えもアプリから可能。ボタン設定にゲームモードを割り当てればアプリを開くことなく切り替えることができます。
Tranya Nova Liteレビューまとめ
Tranya Nova Liteは5,000円台という価格ながら、音質やノイズキャンセリングは価格以上の性能で、コスパ最高のイヤホンです。
今回は各性能をAnkerの1つ上の価格帯であるSoundcore Liberty 4 NCと比較してきましたが、価格以上に差はないと感じました。
唯一の残念だと感じたポイントはケースの使い勝手の悪さですかね。イヤホン自体の性能はまちがいありません。
高価格帯のイヤホンは手が出ないけど、性能はそれなりにしっかりしたものがほしいという人にはぜひ1度使ってみてほしいです。これでいいじゃんとなるはず。
記事中で比較に使ったのはこちら