今回はQuntisのモニターライトHY210をレビューしていこうと思う。
もともとモニターライトは、同じくQuntisのL206を使用しており、低価格ながらシンプルで性能の良いところが気に入って使っている。
Quntisとは主に照明製品を取り扱うブランド。
レビュー用にHY210を提供していただいたのだが、ほんとうに感謝しかない。
- 本体デザインが一新
- リモコン操作に対応
- 新たなクランプ機構により湾曲モニターをはじめあらゆるモニターへの設置が可能
- ブルーライトに配慮され、より目に優しく
- 自動オフタイマー
前作の不満点を改善してくれた、満足度の高いモニターライト。
湾曲モニター使いの人、デスク作業で目が疲れやすいと感じている人におすすめできる。
新しくモニターライトを導入した時には、劇的に目への負担が軽減されたことに驚かされた。ブルーライト軽減を謳っているHY210ではより目に優しくなったのだろうか。詳しく見ていこう。
- 2秒で完了する取り付けが楽すぎる
- 安定感が半端ない
- 手元で操作できるリモコンはやっぱり神
- ブルーライト軽減効果か?より目が疲れにくなった
- 見た目が気になる配線問題
- リモコンは便利だが言うことを聞いてくれないことも
Quntis HY210の進化したポイント
前モデルのL206との比較になるが、想像以上に見た目や使い勝手が向上していた。
抑えておきたいポイントは4つ。
- 一新されたデザインでよりスタイリッシュに
- つけられないモニターは存在しない?新クランプ機構
- 自動オフタイマーで作業の切り替えを
- 1つのリモコンで複数のコントロールが可能
一新されたデザインでよりスタイリッシュに
前作のL206からマットなアルミニウム合金製で質感はかなりよかった。デザインの無駄もなくとてもシンプルで文句なし。
今作のHY210はでは質感はそのままによりシンプルに生まれ変わった。両端のロゴ以外、文字やボタン類がなくなっている。なんてミニマル。このシンプルさを求めていた。
ボタン類を排除できた理由はリモコンの採用だろう。これにより本体に必要なものは無くなった。厳密には自動調光の確認ランプがついているが、正直これもなければいいのにと思ったが、実際に使用しているとあまり気にならないから良しとしよう。
そのほかの変更点として、前作ではライト本体とアーム部分が分かれていたのだが、HY210では一体式となった。アーム部分は太く大きくなったもののこれはあり。取り外しの煩わしさが無くなり、新たなメリットが生まれた。メリットについては後述する。
個人的な感想にはなるが今回の新しいデザインは最高だ。
つけられないモニターは存在しない?新クランプ機構
アーム部分にも変更が加えられた。調整可能な2軸クランプによりあらゆるモニターに対応した。対応モニターは0.3〜10cmで補助クランプを追加することで湾曲モニターにも装着可能に。手元に湾曲モニターがないため試せてはないが、なるほどこれはいけそうだ。
その理由は取り付け方法にある。前作の取り付け方法はモニター上部に挟み込むようにして固定していた。そのため上部カーブを描いてしまうとうまく挟むことができず安定しない。
HY210は挟み込むのではなく乗せるだけ。えっ、それで安定するの?と思われるかもしれないが、驚くほど安定する。ライトのサイズが小さくなっているにも関わらず、重さが約120gも重くなっているためだろう。
使用環境によっては重くなることで不都合が出るかもしれないが、この安定性を体感してしまうとどうでも良くなる(よくはないか。)
ちなみに
試しに厚さ2.7mmのMacBook Airにのせてみた。
一応のった。
薄型のモニターであればのせられないものはものはないだろう。
自動オフタイマーで作業の切り替えを
快適な環境で作業をしているとついつい時間を忘れて没頭してしまう。そんな時は自動オフタイマーを使えば強制的に作業の切り替えができそうだ。タイマーをオンにすると2時間後に自動消灯する。ありそうでなかった機能だ。
欲を言えば時間を指定できればよかったのだが…(2時間も続けて作業することがあまりないため)。
1つのリモコンで複数のコントロールが可能
複数モニターを使ってる人にとってはこれはありがたいのでは!?
リモコンが複数あるのもデスク上が散らかるし、直接2つのスイッチを押すのもめんどう。今までありそうでなかった機能だ。
ゆくゆく複数モニター設置する際にはぜひ導入したいと思う。
HY210を使用して感じたメリット
実際に使用して感じたメリットは以下の4点。
- 2秒で完了する取り付けが楽すぎる
- 安定感が半端ない
- 手元で操作できるリモコンはやっぱり神
- ブルーライト軽減効果か?より目が疲れにくなった
主に前作のL206で感じたデメリットを解決してくれる点だ。
2秒で完了する取り付けが楽すぎる
進化ポイントでもあげた新機構クランプのおかげで取り付けが楽というレベルではなくなった。もはや乗せるだけ、たったの2秒だ。今まではポジション決めのための手間がかかりすぎて外すのが億劫うになっていたが、バンバン取り外しができる(そんな必要はないが)。
モニターアームを使用している場合、コネコネつけているとモニター自体の位置がずれてしまいイライラすることもあったが、そんな問題も解消された。
安定感が半端ない
1度のせてしまったらもう動かない。そもそもHY210はリモコンに対応したことで本体に触る必要はないので安定感は必要ないのかもしれないが、安心感は大きい。
重量とトレードオフで得た幅広アームのおかげで、ライトの端っこを押してもグラつくことはない。本体とアーム部分が一体式となったことも大きい。
ちょっとした衝撃がデスクに加わったとしてもライトが安定してくれるのでチラつきも抑えられる。
手元で操作できるリモコンはやっぱり神
わかっていてリモコンなしモデルを使っていたが、やっぱりライトまで手を伸ばすのはめんどう。スマートプラグを使って、左手デバイスやスマホから操作できるようにしたほどだ。
これまでもリモコンありのモデルも存在していたが、使い勝手はあまり良くなかったよう。HY210のリモコンはキビキビ動いてくれて今のところ不満はない。時々反応してくれない時があることや指紋が目立つことは気になるが、それくらいは目をつぶろう。あっデスク上にものが増える問題も…
ブルーライト軽減効果か?より目が疲れにくくなった
IEC/TR 62778およびIEC/EN 62471の基準に準拠しており、ブルーライトを軽減する効果があるらしい。要するに”ブルーライトにも配慮しているよ”と謳っている。
使い分けてみた感想だが、疲れにくくなったように感じる。あくまでも個人の感想だが…。ブルーライト軽減効果があるという頭で使っているせいもあるかもしれない。
スペック上、色温度は同じなのだが寒色(6500K)にしたときの色味が違うように感じる、L206のほうが若干緑がかっているようにも見える。これがブルーライト軽減されている効果なのだろうか。
なんにせよモニター同様、デスクでの作業に欠かせないライトなので、目に優しいのはとてもありがたい。
HY210のデメリットはあるか?
正直デメリットらしいデメリットは見当たらない…が、絞り出してみよう。
- 見た目が気になる配線問題
- リモコンは便利だが言うことを聞いてくれないことも
見た目が気になる配線問題
使い勝手には不満はないのだが、どうしても見た目に気になるのが配線問題。
HY210は接続部分にも工夫が加えられており、L字のケーブルが付属してくる。ライト上部をスッキリさせWEBカメラを乗せても安定させることができるのだが、おかげで前から見た時にピヨんとケーブルが見えてしまうのだ。
それくらい…と思われるかもしれないが、普段から“配線をいかに隠すか“に奔走している身からするとこれはいただけない。
現在は苦肉の策としてストレートのケーブルを使い、作業中は目に入らないようにしているが、傍から見るとちょんまげが生えているよう。いい方法を模索して行こうと思う。
リモコンは便利だが言うことを聞いてくれないことも
手元で操作できるリモコンは本当に便利で、あった方がいいよなと望んでいた機能の1つ。しかし反応がイマイチな時も…。
タッチ式だが少々押し込まなければ反応しない時があり、特に久々に動かそうとした時。スリープでもしているのか?と感じるほど。一度反応してしまえばその後はストレスなく操作できるのだが。
HY210の概要とスペック
改めてHY210の概要とスペックを見ていく。
付属品
届いた時の箱は意外と大きいなという印象。
- ライト本体
- リモコン
- 単四電池
- L字のUSB C to Aケーブル
- 補助クランプ
- クランプの硬さ調整用レンチ
- 取扱説明書
リモコンの蓋はマグネット式で凹んでいるところを押さえると開けることができる。すでにペアリングされているため電池を入れるとすぐに使える。
常時中央の電源ボタンがオレンジ色に光っているため、暗がりでも迷うことはない。
光沢感があり指紋が目立つのが気になるところ。
取扱説明書はもちろん日本語にも対応している。
付属のケーブルはUSB A to Cで、先端はL字になっている。
クランプ軸の部分のゴムキャップを外すと硬さの調整が可能。
スペック
HY 210の主なスペックは以下の通り。
HY210 | L206 | |
---|---|---|
色温度 | 3000K〜6500K | 3000K〜6500K |
輝度 | 5%〜100% | 5%〜100% |
自動調光 | 〇 | 〇 |
操作 | リモコン | タッチ式 |
サイズ | 42.5cm | 52cm |
重量 | 510g | 390g |
カラー | ブラック | ブラック |
演色性(CRI) | Ra>95 | Ra>95 |
適合モニターサイズ(厚さ) | 0.3〜10cm | 0.7〜3.5cm |
価格 | 7,880円 | 6,680円 |
前作のL206と比べてみたが、スペック上大きな変化はないか。
IEC/TR 62778およびIEC/EN 62471に準拠していることからブルーライトの放射を制御することが期待されているよう。安全性にも配慮されたライトだと言える。
色温度や輝度は手元のリモコンで操作。レスポンスもまずまず。
今回大きさが52cmから42.5cmと約10cm短くなった。影響が出るのかなと思ったが、全く問題なかった。僕のデスクが80cmと小さいこともあるかもしれないが、手元を照らすという目的であるならば、キーボードやマウスに左手デバイスなどをしっかりと照らしてくれているので大抵の人には必要十分だろう。
輝度の比較
色温度の比較
前作からの進化が多く見られ価格も1,000円ほどupしている。ほぼ同じ大きさのL205と比べると価格差は約3,000円。それでも10,000円以下に納まっており、他社と比べてもコスパは十分だ。
まとめ|モニターにも人にも優しいモニターライト
HY210は品質や機能、コスパに優れたモニターライトだ。
- 一新されたデザインでよりスタイリッシュに
- つけられないモニターは存在しない?新クランプ機構
- 自動オフタイマーで作業の切り替えを
- 1つのリモコンで複数のコントロールが可能
新しいクランプ機能によりどんなモニターにも簡単に取り付け可能になあっただけでなく、ブルーライトを抑えより目にも優しくなった。
湾曲モニターを使っている人やモニターライトの設置が安定しないと手を焼いている人、今後複数台の導入を考えている人はぜひチェックしてみてほしい。
前モデルのL206もレビューしています。