オープンイヤーがお気に入りのがちゃお(@gachao32)です。
音楽や動画などもっぱら”ながら聴き”することが多いので、最近ではオープンイヤーイヤホンを愛用しています。
なかでもイヤーカフ型のイヤホンにハマっていて、装着感やデザイン性が好きなんですよね。
同じオープンイヤーの中でも、イヤーフック型(耳にかけるタイプ)は見た目がゴツくて装着感がイマイチなんじゃないか?と敬遠しておりました。
そんな中、Shokz OpenFit 2を提供して頂いたので、イヤーフックとイヤーカフの装着感の違いを確認しながら、もちろん気になる音質などもチェックしていきたいと思います。
オープンイヤーイヤホンが気になっている人の参考になれば幸いです。
Shokz OpenFit 2の概要

Shokz OpenFit 2はイヤーフック型のイヤホンで、オープンイヤーながら音質の良さが魅力のワイヤレスイヤホンです。
製品仕様
通信方式 | Bluetooth 5.4 |
ドライバー方式 | 17.3mm相当のダイナミックドライバー 高周波ドライバー |
重さ (イヤホン本体 / ケース込み) | 9.3g / 71.6g(実測値) |
再生時間 (イヤホン本体 / ケース込み) | 11時間 / 48時間 |
充電方式 | USB−C |
充電時間 | 充電ケースを使用したイヤホンの充電:60分 ケーブルを使用したケースのみの充電:100分 |
急速充電 | 10分間で2時間 |
マルチポイント | 2台 |
防水性能 | IP55 |
低遅延モード | 非対応 |
着脱センサー | 非対応 |
操作方法 | 物理ボタン / タッチコントロール |
アプリ | Shokz |
カラー | ベージュ / ブラック |
価格 | 25,880円 |
外観
同梱物はイヤホン本体、USB−Cケーブル、取扱説明書。

ケースは手のひらには収まるサイズ感。

厚みはこれくらい。前面にはインジケーター。

後面には充電用のUSB−Cポート。ワイヤレス充電には非対応。

ケースを開けると左右のイヤホンが一部重なる形で収納されています。カラーはベージュです。

イヤーフック型なのでスピーカーが搭載され音が出る部分から、耳にかけるフックが伸びているような形状をしています。

ニッケルチタン合金が使用されており、程よく伸びますが形状記憶で元の形に戻ってくれます。

表面にはShokz Ultra-Soft Silicone2.0というシリコン素材が採用されており、さらさらとした触り心地です。

ロゴの見える面はタッチセンサーとなっており、タッチコントロールが可能。

上面には物理ボタン。

各方面にスピーカー。マイクは片側に2つずつ搭載されています。


重さはイヤホン単体で9.3g。ケース込みで71.6gです。


アプリ
Shokz OpenFit 2は「Shokz」というアプリで各種設定やイコライザーの調整を行うことができます。
メイン画面で確認・設定できるのはイヤホンやケースの充電、イコライザーのモード切替、マルチポイント接続の切替、ボタンのカスタマイズ。


その他の設定は、下図項目について設定変更することができます。

イヤーフックかイヤーカフか

まずは気になっていたイヤーフック型の装着感について、同じくオープンイヤーイヤホンのイヤーカフ型と比較してみました。
比較に使用したイヤホンはQCYのCrossky C30です。
装着のしやすさ
これは圧倒的にイヤーカフ型ですね。片手でつまんでサッとはめるだけで装着できてしまいます。
ケースからの取り出しもブリッジ部分を摘んで持ち上げるだけ。

イヤーフック型のShokz OpenFit 2はというと、取り出しは同じくフックの部分を掴むことで取り出すことはできます。ただ重ねて収納する必要があるため、2つを同時に取り出すことはできません。

肝心の装着ですが、一応こちらも片手で装着することはできるのですが、慣れの問題ですかねスムーズさには欠けてしまいます。

ただ使っていくうちにもたつくことが少なくなってきているので、慣れてしまえばそれほど苦にならないのかもしれません。
耳の上の髪が長い人の場合だと、フックに巻き込んでしまい煩わしく感じたり、メガネやマスクを掛けているとより装着しにくく感じるかも。
ちなみにメガネとの併用ですが、僕はあまり気になりませんでした。メガネかイヤホンのどちらかが浮いてしまうという感じもありませんし、心配していたポイントでしたが一安心。

装着感(通常時)
どちらも共通して言えるのは、『つけているのを忘れることは決してない』ということ。どうしても耳には触れていますからね。
耳の穴の中にイヤホンを入れ込むわけではないので、装着感はとても軽いですが、耳の上や挟み込んだところというのはどうしても「つけているな」という感じは残ります。

それでも長時間つけていて痛くなることはありません。どちらも装着感はとてもいいです。
重さの違いを加味してもShokz OpenFit 2の装着感は素晴らしいと思います。倍近くの重さがあるのにそう感じさせませんからね。(Shokz OpenFit 2の重さは9.3gで、QCY Crossky C30は5.5g)
フック部分にかかる重さをうまく分散させるようバランスが取れているからでしょうか。つけたときにグラついたりすることもありません。

イヤーカフ型ではどうしても挟み込んで落ちないように固定する必要があるため、若干耳への圧を感じます。気になる人は痛みを感じることがあるかもしれません。

装着感(運動時)
どちらも汗や小雨程度の防水性能(IP55のShokz OpenFit 2のほうがより防水性能は高い)はあるため、ランニングなどの運動中も使用することができます。

実際に両方つけた状態でランニングをしてみました。
両者ともに外れそうになることはなく、走りながらの使用は問題ありませんでした。
どちらも総じて良好なつけ心地です。耳の形や大きさによって感じ方が変わると思いますので、参考程度に見ていただければと思います。
ほんとにオープンイヤー!?な音質

装着感については特性の違いもあり、甲乙つけがたい結果となりましたが、音質に関しては文句なくShokz OpenFit 2に軍配が上がります。
もちろん価格帯の違いもあるので、一概に”イヤーフック型>イヤーカフ型”とは言えないと思いますが、イヤホンの構造上、より大きなドライバーを搭載できるのはイヤーフック型だと思うのであながち間違いではないかもしれません。
まるでインイヤーイヤホンのような深みのある低音
一番驚かされたのは迫力のある低音。
どうしてもオープンイヤーイヤホンのような空気伝導タイプは、低音が弱くなりやすいのですが、Shokz OpenFit 2はしっかりと低音を感じることができます。
イヤーカフ型のQCY Crossky C30でも低音が物足りないなと感じていました。
同価格帯のカナル型のイヤホンと比べてしまうとさすがに弱く感じてしまいますが、比べなければ十分な低音だと思います。
オープンイヤーは低音が弱いからと敬遠していた人は、一度試してみる価値アリです。
クリアで解像度の高い中高音
高音の伸びの良さと、埋もれることなくクリアに聞こえる中音域で、とてもバランスの良い音だと思います。
オープンイヤーの開放的なサウンド体験と相まって、とても聴き心地が良いです。
17.3mm相当のダイナミックドライバーと高周波ドライバーを搭載したDualBoostテクノロジーによるものでしょう。
「どうせながら聴きだから」という妥協は一切感じられません。素晴らしい。
音楽を楽しむ目的で使用しても十分に満足できる音質です。
音漏れはそれなり
DirectPitch™ 2.0 テクノロジーと呼ばれる位相キャンセルの原理を用いて音漏れを軽減する技術が搭載されています。

体感で言えばiPhoneで音楽を聞いている場合、音量の30%くらいまでなら音漏れはあまり気になりません。ながら聴きで作業する場合にはちょうどいいくらいの音量でしょうか。
しっかりと音楽を楽しもうと50%くらいにすると、隣りにいる人には音が聞こえてしまいます。
オープンイヤーということを考えると十分に音漏れは抑えてくれているとは思いますが、大きめな音量で聞きたい人は注意が必要です。
”ながら聴き”のために考え抜かれたイヤホン

Shokz OpenFit 2にはオープンイヤーイヤホンの特性を活かした、快適な”ながら聴き”体験をするための素晴らしい機能が他にも。
最大11時間のロングバッテリー
11時間ですよ。約半日使えてしまうバッテリーがあれば、バッテリー切れに怯えることはありません。

痛くなりにくい良好な装着感もあり、本当にずっとつけていることができます。
ケースと合わせれば48時間にもなるので、充電は3日に1度程度ですみます。
急速充電(10分で2時間の充電)にも対応しており、急なバッテリー切れにも対応可能なのがありがたいですね。

誤動作の心配の少ない物理ボタン
長時間装着していると「そういえばイヤホンつけてたっけ?」というタイミングがでてきます。
何気なく触ってしまった時に、タッチセンサーで操作するタイプですと誤動作を起こしやすいのですが、Shokz OpenFit 2は安心の物理ボタンなのでそんな心配もありません。

確実に操作を行えるという意味でも、物理ボタンを搭載してくれているのは素晴らしい。
- シングルクリック:再生 / 一時停止 / 着信の応答
- ダブルクリック:次へ / 前へ
- トリプルクリック:次へ / 前へ
- 長押し:音量を下げる / 音量を上げる / 音声アシスタント


ちなみにタッチセンサーでの操作も可能なのですが、割り当てができるのは音声アシスタント(Siriなど)を呼び出すことだけなのでおまけ程度ですね。

タッチエリアは側面ロゴの根元部分。ポッチがあるのでわかりやすいと思います。

マルチポイント対応で切り替え可能
Shokz OpenFit 2はもちろんマルチポイントに対応しています。

同時に接続可能な台数は2台で、先につながっているデバイスの音が優先されます。
PCでYouTubeを見ていて、スマホから音楽を流しても音は聞こえません。スマホの音楽に切り替えたい場合は、PC側のYouTubeを停止する必要があります。
マルチポイントについては先勝(先に流れている方が優先)か後勝(後から流した方に切り替わる)か、メーカーによって使用がことなっており、好みも人それぞれだと思います。
どちらがいいというわけでもないので、あくまでもShokz OpenFit 2は先勝タイプだというご紹介です。
接続が切り替わる際は、フェードがかかったようにじんわりと再生が始まるので、ややラグは感じます。
電話などの着信に関しては、音楽が流れていても切り替わってくれるので、仕事などの用途でも安心して使用できます。
リモートワークなどのながら聴きにも使えそうです。
ちなみにマイク性能もまずまずで聞き取りやすいかなと思います。
左右合わせて4つのマイクのAIとノイズキャンセリング技術により、環境ノイズをカットして声を届けてくれます。
音楽のかかった部屋での通話もしっかりと声だけを届けてくれました。
IP55の防水性能で日常使いも安心
IP55といえば少しの雨や汗なら大丈夫だけど、水没には耐えられないレベルの防水性能を誇ります。
キッチンでの水仕事やランニングなどの運動による汗や急な天候不良にも対応可能。日常使いにおいては十分な性能だと思います。
どんな場面でも音楽を聴きながら、安心して使えるのは心強いですね。
Shokz OpenFit 2は欠点の少ないとりあえずつけておきたくなるイヤホン

今回はShokz OpenFit 2をレビューしてきました。
はじめてのイヤーフック型のイヤホンでしたが、少しゴツい見た目とは裏腹で良好なつけ心地に驚きました。
それでいて音質もとても良く、その他の使い勝手も抜群。これをつけておけば困ることはないなと思える素晴らしいイヤホンです。
作業に集中したいときはノイズキャンセリングを効かせた静寂空間がいいと思いますが、日常的な場面や屋外での使用では周囲の音を拾えるオープンイヤーが最適。家にいる時のメインイヤホンとなりました。
あとはワイヤレス充電に対応してくれたら…。
ながら聴きできるイヤホンがほしいけど、音にもこだわりたいという人におすすめの1台です。

- オープンイヤーだけど音質もいい
- 長時間の使用も苦にならない良好な装着感
- 11時間のロングバッテリー
- マルチポイント対応
- 操作のしやすい物理ボタン
- ワイヤレス充電非対応