どうも、がちゃお(@gachao32)です。
ブログをはじめてから、これまでたくさんのイヤホンをレビューしてきましたが、初のEarFunです。
もちろん名前自体は以前からよく目にしていて、”1万円以下でも全部入りで、コスパがいいイヤホンが多いメーカー”という印象を持っていました。実際、この価格帯でワイヤレス充電にまで対応しているモデルが揃っているのは、なかなか珍しいですよね。
そして今回レビューするのが、EarFunの新作イヤホン『Air Pro 4+』です。
Air Proシリーズは、EarFunの中でもフラッグシップという位置付けのイヤホンだと思いますが、本機はその最新作。
価格は1万円を超えてきていますが、その分だけの実力はあるのか。実際に使ってみた感想を、しっかりとレビューしていきたいと思います。
EarFun Air Pro 4+の特徴

- デュアルドライバー(BA +DD)構成で、迫力のある低音とクリアな高音
- 独自開発のオフアクシス配置音響構造(NASS)により、それぞれの音域で繋がりのある立体音場を実現
- 独自技術「QuietSmart™ 3.0」による、最大50dBのノイズキャンセリング性能
- イヤホン単体でも12時間の連続再生可能なロングバッテリー
- 幅広いコーデックに対応
製品使用
外観
同梱物はイヤホン本体、交換用イヤーピース、充電用USB-A to Cケーブル、取扱説明書。

カラーはホワイト。パールホワイトのような光沢感があり、サラサラとした質感のケース。中央部の蓋の下部にはLEDが配置。



底面に充電用のUSB-Cポートとペアリングボタン。

蓋を開けるとこのような形でイヤホンが収納されています。

イヤホンはベーシックなショートスティック型。側面にある丸い凹んでいるところがタッチセンサー部分となっています。



ノズルは長方形に近い楕円形。

重さはイヤホン単体で5.2g。ケース込みで54.6gです。


アプリ
専用アプリ「EarFun Audio」が用意されています。
- バッテリー残量の確認
- モード切り替え(ノーマル/外音取り込み/ノイズキャンセリング)
- ゲームモードの切り替え
- イコライザー設定
- 装着検出の切り替え
- キーのカスタマイズ
- デュアル接続設定
- マイク設定
- 音声ガイダンス設定
- 聴力設定
- LEオーディオ設定
- イヤホンを探す


EarFun Air Pro 4+のレビュー
まとまりのある聴きやすいサウンド
Air Pro 4+の特徴はデュアルドライバー構成とオフアクシス配置音響構造(NASS)。


出典:公式サイト
ドライバーには10mmのダイナミックドライバーと自社開発の業界最少クラスバランスド・アーマチュアドライバーのハイブリット構造が採用。
低音域はしっかりと厚みと迫力が感じられ、中高音域はとてもクリアなサウンドです。ボーカルは一歩引いているようにも感じられますが、埋もれることなく聞くことができます。
そんな2つのドライバーを繋いでいるのがNASS技術。それぞれのドライバーの角度を最適な11°とすることで、2つのドライバー間で発生する磁気干渉を最小限にし音の衰退を抑え、繊細で正確な音を再現してくれているようです。そのおかげか、全体的にまとまりのあるサウンドで、とても聴きやすいように感じました。

イコライザーによる調整も可能で、豊富なプリセットから選んでもよし、カスタムや適応イコライザで自分に合った設定にするのもよしです。



音楽に集中できるノイズキャンセリング性能
Air Pro 4+は、こちらも独自技術のQuietSmart™ 3.0によって、最大で50dBの強力なノイズキャンセリング性能を誇ります。実際に使ってみると、低音はガッツリとカットしてくれますが、中高音域は遠くで聞こえる程度といったところでしょうか。

明らかに価格帯の違うAirPods Pro3と比べてしまうと、効きは弱く感じますが、それでも音楽を再生してしまえばしっかりと音楽に集中できるほどの静音性。耳栓がわりに使いたい場合は少々役不足かもしれませんが、必要十分なノイズキャンセリング性能だと思います。
ノイズキャンセリングモードの中にも4つのモードが用意されています。正直、大きな違いはわかりませんが、「風のノイズキャンセリング」に関しては、確かに風の音を選択的にカットしてくれているのは感じました。

どのモードにおいても、ホワイトノイズはあまり感じないですし、独特の圧迫感もそれほど強くないので、割と使いやすいように感じました。
装着感や操作感は快適そのもの
イヤホンの形状はスタンダードなカナル型ですが、圧迫しすぎずブレも少ない安定した装着感です。イヤーピースもサイズが豊富に用意されているので、自分の耳にあったサイズを見つけやすい。
着けている感じはもちろんしますが、長時間装着していても痛みは少ないなと感じました。
そして嬉しいことに着脱検知も搭載してくれているんですよ。この価格帯で対応してくれているのはあまり見かけないので、驚きました。感度もよくて十分に実用的ですしね。

イヤホンでの操作感も抜群でして。側面にある丸い凹み部分をタッチして操作しますが、感度もよく認知もしやすいのでとても使いやすいです。タッチ操作は誤動作を起こすことがあるのであまり好きではないのですが、範囲が限局されているおかげか、着脱の際の誤動作はほとんどありませんでした。

タッチ操作は、シングルタップ/ダブルタップ/トリプルタップ/長押しが可能で、それぞれ割り当てを変更することもできるので、よく使う操作を自分好みにカスタマイズできます。

個人的にはモードの切替に”ノーマルモード”をスキップして設定できるのが嬉しいポイントですね。操作感に関しては言う事無しという感じです。

充電いらずのロングバッテリー
イヤホン単体での連続再生時間は、なんと12時間。ほぼ半日連続で使用できるのは驚きですね。ケース込みであれば54時間なので、充電するのを忘れてしまいそうです。
10分で3時間使用可能な急速充電にも対応していたり、なによりワイヤレス充電にも対応してくれています。おかげでもしもの時にも対応しやすいですし、ワイヤレスで気軽に充電もできるので、バッテリーに関して文句のつけようがありませんね。

基本性能もハイスペック
- マルチポイント対応
- 豊富な対応コーデック
- AI通話ノイズキャンセリングでクリアな通話音質
- ゲームモード搭載
1万円台前半という価格に対して、全部入りといったスペックですね。
マルチポイントについてはやや挙動が不安定な印象です。
実際に検証した環境はiPhoneとNothing Phone 2a(Android)なのですが、基本的にはアプリに接続している端末が優先されているという印象です。iPhoneでEarFun Audioに接続しているときであれば、iPhoneの音楽再生が優先され、あとから再生したAndroidの音楽を聞くためにはiPhone側を停止しなければなりません。Android再生中にiPhoneを再生すると、瞬時にiPhone側に切り替わっていました。アプリの接続をAndroidに切り替えると逆の挙動になります。

他の方のレビューをみていると、”割り込みでの再生は不可”との声が多いのですが、明確にそうだとは言えない結果でした。僕の環境が特殊だったのかもしれません。
まとめ|音質・機能・バッテリーのバランスが抜群なイヤホン

- デュアルドライバーらしい、低音に厚みがありつつ聴きやすい音質
- ノイズキャンセリングは日常使いには十分な性能
- 装着感がよく、長時間でも疲れにくい
- 着脱検知や操作カスタマイズなど、使い勝手がかなり良い
- イヤホン単体12時間のロングバッテリー
- ワイヤレス充電・急速充電に対応
- マルチポイントがやや不安定
EarFun Air Pro 4+は、デュアルドライバー構成によるまとまりのあるサウンドと、長時間再生が可能なバッテリー性能が魅力の完全ワイヤレスイヤホンでした。
低音にしっかりと厚みがありつつ、中高音域もクリアで聴きやすく、ジャンルを選ばず楽しめる音質。最大50dBのノイズキャンセリング性能も十分実用的で、音楽に集中したいシーンではしっかりと効果を感じられます。
また、着脱検知や細かくカスタマイズ可能なタッチ操作、ワイヤレス充電対応など、日常使いで「あると嬉しい機能」が一通り揃っている点も好印象。イヤホン単体で12時間使えるバッテリー性能は、他モデルと比べても大きな強みです。
マルチポイント接続時の挙動や、LDAC併用時の安定性にはややクセがあるため、使い方によっては設定を見直したほうが快適に使えるので注意が必要です。
それでも、1万円台前半でこれだけの音質・機能・バッテリー性能を備えている点を考えると、EarFun Air Pro 4+は「高機能な完全ワイヤレスイヤホンを長時間快適に使いたい人」にとって、十分に満足度の高い一台だと感じました。
初めてのEarFunでしたが、ブランドの評価が高い理由にしっかり納得できる完成度でした。



