どうも、がちゃお(@gachao32)です。
BenQからMacユーザー向けの新しいモデルのモニターが発表されました。
それが今回ご紹介するMA270Uです。
特徴はなんといってもM-bookモードと呼ばれるMacとの色味の一貫性をもったカラーモードを搭載していること。
これまでも同じくM-bookモードを搭載したモデルはありましたが、どちらかというとクリエイター向きのハイスペックなモデルでした。今回のMAシリーズはクリエイター向けではなく、あくまでもすべてのMacユーザーに向けた仕様になっている全く新しいシリーズのモニターです。
ありがたいことにBenQ様からお声掛けをいただき、先行でMA270Uを使用させていただいたので、じっくりとレビューしていきたいと思います。
Macをお使いで4Kモニターを探している人はぜひ参考にしてみてください。
- ケーブル1本で90W充電 / 映像出力可能
- Macと親和性のあるシンプルなデザイン
- 色鮮やかで目にも優しいディスプレイ(M-bookモード搭載)
- Macに最適化された使い勝手の良いDisplay Pilot 2
- 周辺機器をまとめられるハブ機能
- モニター下部のベゼルが太い
- モニターの厚みがある
- 価格はお高め
BenQ MAシリーズ
今回新たに発売されたMAシリーズはMac専用の4Kモニターです。
Macとの一貫性のある色味を再現するM-bookモードを搭載している同社のPDやSWシリーズと比べると、Thunderbolt接続には対応していないところが大きな違い。
PDシリーズの中での価格帯が似ているのがPD2705U。
価格は似ていますがそこはクリエイター向けのPDシリーズ。出荷時のキャリブレーションが行われるなど、色精度に優れています。
MAシリーズはあくまでも”Macをライトに使っている人にも正確な色味を届けたい”という位置づけでしょうか。
BenQ MA270Uの特徴
BenQ MA270UはMacユーザー専用の27インチ4Kモニターです。
製品仕様
製品名 | MA270U |
---|---|
画面サイズ | 27インチ |
ディスプレイ | ナノマットコートIPSパネル |
解像度 | 4K(3840×2160) |
コントラスト比 | 1200:1 |
リフレッシュレート | 60Hz |
輝度 | 400 cd/m² |
HDR | HDR10 / VESA DisplayHDR 400 |
色域 | Display P3 95%、sRGB 99% |
最大表示色 | 10.7億色 |
映像端子 | 入力:USB-C / HDMI |
USBポート | USB-C(USB3.2 Gen1)×1 / USB-A×2(USB3.2 Gen1) |
音声出力 | 3.5mmイヤホンジャック |
内蔵スピーカー | 3W×2 |
本体サイズ | 560.1-445.1×613.8×220.2mm |
重量(本体のみ) | 8.2kg(5.14kg) |
価格 | 87,000円 |
ほぼ同じスペックの32インチモデルMA320Uも同時に発売となりました。
外観
同梱物はモニター本体、スタンド、USB-Cケーブル、HDMIケーブル、電源ケーブル、クイックスタートガイド。
モニター本体はMacと親和性のあるシンプルなデザイン。背面もシルバーでとてもスタイリッシュ。
ベゼルは左右と上部が細く、下部はやや太くなっています。
スタンドの組み立ても簡単で台座にポールをはめ込み底面から止めるだけ。
スタンドの台座部分には小物を置いても傷がつかないラバーパッドが。
ポール部分にはケーブルをまとめることができるアタッチメント。
各種ポート類は背面に集約されています。
底面にはイヤホンジャック、USB-Aポート、電源ボタン、5-wayコントローラー。
モニターの可動範囲は上下に560.1mm~445.1mm。
縦向き表示も可能です。
首振り角度は左右に15°。
ティルトにも対応しています。
BenQ MA270Uを使ってみて
ここからは実際にBenQ MA270Uを使って感じたポイントを見ていきましょう。
ケーブル1本でMacを簡単に拡張してくれる
MacBookとはUSB-Cケーブル1本で拡張することができます。
90W給電やDisplayPort Alt Mode、USB 3.2 Gen1に準拠した5Gbpsのデータ転送にも対応。
充電からモニター出力、データのやり取りまでケーブルを繋ぐだけで行えます。
M-bookモードと呼ばれるMacとの一貫性のある色味を再現するカラーモードのおかげで、難しい設定をすることなくMacBookと近い色味を表現してくれます。
全く同じというわけではないのですが、とても再現性は高いなと思います。
別途Display Pilot 2と呼ばれる各種機能をカスタマイズできるアプリを使用することで細かい色味の調整も行うことができます。
Macと親和性のあるデザインでスタンドのまま使うのもあり
MA270Uの背面やスタンド部分はシルバーのカラーリングでとてもシンプル。まるでMac製品化のようにマッチします。
Macとの使用を前提に考えられており、開いたPCをモニター下に置くとぴったりとハマってくれるのが心地よい。
スタンド部分もとてもシンプルで、ラバーパッドがついていたりとなかなか実用的。スタンドのまま使ってもいいかなと思わせてくれます。
ポール部分は少し太いのですが、おかげでケーブルを正面から見たときに隠しやすいです。ケーブルをまとめるアタッチメントもついているので配線整理にも使えます。
なかにはポールにケーブルを通す穴が開いており、”配線整理しやすいですよ”と謳っているものもあるのですが、それでは逆にケーブル丸見えになってしまうので使いにくかったんですよね。
ただフットプリントは大きめなのでデスク上に置くと圧迫感はでてきます。
小さめのデスクをお使いの方はモニターアームに取り付けるか、デスクシェルフの導入を検討してみるといいかもしれません。
あとは下部のベゼルも狭ければ…。非常に残念です。
色鮮やかで目にも優しい4Kディスプレイ
Display P3 95%、sRGB 99%の色域をカバーしており、とても鮮やかできれいに表示してくれるディスプレイです。
- 解像度 3840×2160
- コントラスト比 1200:1
- リフレッシュレート 60Hz
- 輝度 400 cd/m²
- 表示色 10.7億色
- ナノマットコートパネル
- TUV Rheinland Reflection-Free認証
MA270Uはブルーライト軽減もTUV Rheinlandから認証されており、画面の見やすさの向上や目の疲労軽減、作業効率の向上が期待できるモニターと言えます。
TUV Rheinland Reflection-Free認証とは、TUV Rheinlandと呼ばれる製品の品質や安全性を審査する国際的な機関によって、画面に映り込む反射を抑える特性を持ったディスプレイに対して与えられる認証です。
必要十分な性能を盛り込みつつ、目への優しさに対するこだわりも詰まっています。
とても鮮やかできれいなディスプレイなのですがあえて言うなら、コントラストの問題か黒の表現がやや物足りず、若干眠たく見えるかなという印象も。
Display Pilot 2の使用感がとてもいい
BenQモニターに搭載されている便利なディスプレイアシスタントがDisplay Pilot 2と呼ばれるアプリです。
- カラーモードの選択
- 音量・明るさ・解像度の調整:音量・明るさについてはMacとモニターの同時調整が可能
- FocuSync:Macのフォーカスモード連動してカラーモードや音量などの各種設定をカスタマイズ可能
- ICCsync:接続されているMacのカラープロファイルを自動的にモニターに反映
- ソフトウェア調光:Macとモニターの自動調光が可能
- デスクトップパーテーション:ドラッグで好きなマルチウインドウへ移行可能
- 自動ピボット
- HDR
- ブルーライトカット
わざわざ別々の設定画面を開かないと変更できない項目もまとめて調整することができるのがとても便利。特に解像度の調整はよく使っています。4Kだとどうしてもテキストワークはアップスケーリングしたくなります。
驚きなのはMacの画面を開いて2画面で作業しているときには、一度に両方の音量や明るさを調整できてしまうこと。これはさすがMac向けに作られたモニターだなと感じます。
使用感がいいと感じるのはUIも理由の1つ。
まるでApple純正のアプリ可能様な美しいUI。レスポンスもよくキビキビと動いてくれます。こういったところにもこだわりを感じますね。
多くのことができるDisplay Pilot 2ですが、逆に言うとこれがないとすべての設定をいじることができません。
モニター下部にも設定を変更するための5-wayコントローラーが用意されており、明るさ / 音量 / 接続先を変更することができるのですがこれだけしかできません。クイックアクセスといったところでしょうか。
こちらのコントローラーの使い勝手もとても良いので、すべての設定にアクセスできると良かったかなと思います。
ディスプレイ以外のハード面もぬかりなし
ディスプレイ以外のハード面も必要な機能が詰まっていて、飛び抜けていいというわけではないのですが、しっかりとあると便利な機能は網羅しています。
- USB-C×2 (USB3.2 Gen1 / 90・15W給電)
- USB-A×2 (USB3.2 Gen1 / 7.5W給電)
- HDMI2.0×2
- 3.5mmイヤホンジャック
- スピーカー 3W×2
- 100×100mm VESA対応
USBポートも計4つ搭載されており、ハブ機能としても使えます。
僕は左手デバイスを繋いだりしています。
スピーカーも搭載されているので別で用意する必要はありません。性能はもちろんおまけ程度ですから、音にもこだわりたい人はスピーカーの準備を。
おすすめはコンパクトながら迫力のある高音質が魅力のKanto YU2。
気になるところはモニターの厚み。これが意外と分厚いのでモニターライトによっては装着できないものもでてきます。
上部の一番分厚いところで約4.8cm。現在使用している27インチQHDモニターのDELL S2722DCは約2.6cm。ここまで分厚いとは…。
モニターライトを使用している人は要注意です。
現在使用しているQuntisのHY210なららくらく設置できます。
87,000円という価格
価格について、これが高いとみるか安いとみるかは人ぞれぞれかなと思いますが…僕は少々お高いなと感じてしまいました。
もともとクリエイター向けだったMacの正確な色表現ができるディスプレイが、一般のMacユーザー向けにと使い勝手にもこだわって作られていると思います。
色味はさておき、ディスプレイ性能だけ見たらより低価格なものも存在しているのも事実。まぁどこに重きを置くかという問題かもしれませんね。
MA270Uがおすすめな人は
ずばりMacをお使いの方にはMA270Uはとてもおすすめです。
- 同じような色味で表示することができる
- 音量や明るさの調整がシームレスに行える
- Macと親和性のあるデザイン
Macのことを考えて作られたモニターなので相性は抜群です。
映り込みを押さえたナノマットコートパネルを搭載しているなど、目への配慮もしっかりとされているので、モニターをみて作業することが多い方にとってもいい選択肢となるのではないでしょうか。
まとめ
今回はBenQのMA270Uをレビューしてきました。
クリエイター向けではなく、あくまでも一般のMacユーザーに向けて作られたシリーズです。色の再現性はもちろん、使い勝手の面でも強いこだわりを感じるモニターです。
- ケーブル1本で90W充電 / 映像出力可能
- Macと親和性のあるシンプルなデザイン
- 色鮮やかで目にも優しいディスプレイ(M-bookモード搭載)
- Macに最適化された使い勝手の良いDisplay Pilot 2
- 周辺機器をまとめられるハブ機能
Macをお使いで新たにモニターを追加しようと考えている人にはぜひチェックしてほしい1台です。
今回のMAシリーズにはサイズ違いのMA320Uというモデルも登場しています。27インチではちょっと小さいかなと言う人にはMA320Uがおすすめです。
ただいまMac向けモニター販売記念キャンペーンが実施中で、アンケートに答えると特別クーポンが配布されます。
いつまで続くか未定となっているので気になっている方はお早めにチェックしてみてください。
\ 特別クーポン配布中 /