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HUION Keydial Remote K40 レビュー|iPadでも使える貴重な左手デバイス

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HUION Keydial Remote K40

どうも、がちゃお(@gachao32)です。

クリエイティブな作業にはもちろん、僕のようなブログ執筆や、事務作業などのPC業務などで力を発揮してくれるのが”左手デバイス”と呼ばれるガジェットたち。SPACE 80でも過去にいくつか左手デバイスを紹介してきていますが、今ではなくてはならない存在となっています。

今回は新たな左手デバイスとして、「HUION Keydial Remote K40」を紹介します。

HUION Keydial Remote K40の特徴
  • 2つのダイヤルと8つの物理キー搭載
  • 6つのグループ機能で最大72のショートカットを登録可能
  • OLEDディスプレイ搭載
  • 左右対称デザイン
  • 有線/無線対応
  • Android/iPad/iPhoneにも対応

2つの大きなダイヤルが特徴的で、直感的に片手で操作が可能なのがポイント。デザインも左右対称なので、右手/左手問わず使いやすく、目線を向けなくても操作できるのは左手デバイスとしては大きなアドバンテージとなります。

実際の活用例を紹介しつつ、レビューしていきます。

この記事はメーカー様から製品を提供していただき、筆者が感じた素直な感想をレビューしています。

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HUION Keydial Remote K40の特徴

HUION Keydial Remote K40の箱

大きな2つのダイヤルが特徴的な、シンプルデザインでコンパクトな左手デバイスです。

製品仕様


Keydial Remote K40
サイズ(実測)約15.3 × 5.7 × 2.3 cm
重さ(実測)約109g
接続方式Bluetooth
有線
接続台数(Bluetooth)2台
対応OSMac / Windows / Android / iPadOS / iOS
キー数8
ダイヤル数2
グループ数6
充電方式USB-C
連続使用時間約30時間
充電時間約2.5時間
カラーブラック
価格14,880円

外観

同梱物はKeydial Remote K40本体、接続用ケーブル、収納ポーチ、取扱説明書。

HUION Keydial Remote K40の同梱物

カラーはブラック1色で、本体は指紋がつきにくいマットな質感。

HUION Keydial Remote K40本体

背面は全体が滑りにくいラバー素材となっており、各種認証情報も並んでいる。

HUION Keydial Remote K40の裏面

ボタンが計10個搭載。形状の異なるボタンが並んでいるので、目線を向けなくても認識はできそう。左右の矢印のついたボタンはページ送り専用。

HUION Keydial Remote K40

ダイヤルは外と内の2箇所で操作可能。

HUION Keydial Remote K40の2つのダイヤル

側面には充電や接続用のUSB-Cポートと、電源や接続先切り替えスイッチがそれぞれ配置されている。

HUION Keydial Remote K40側面
電源スイッチ
HUION Keydial Remote K40側面
USB-Cポート

重さは約110g。

HUION Keydial Remote K40の重さ

アプリ

HUION Keydial Remote K40にキーの割当を行うためには専用のドライバーやアプリが必要になります。

Mac / WindowsなどのPC用と、Android / iPadOS / iOSなどのスマホ・タブレット用の2種類用意されています。

MacとiPadで使用したい場合は、それぞれダウンロードして設定していく必要があります。

PC版ドライバーのダウンロードはこちら

HUION Keydial Remote K40のPC用アプリ画面
Huion Keydial

Huion Keydial

Shenzhen Huion Animation Technology Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ

HUION Keydial Remote K40のAndroid/iPad/iOS用アプリ画面

HUION Keydial Remote K40のレビュー

最大72のショートカットで作業効率化

HUION Keydial Remote K40にはショートカットが設定可能なボタンやダイヤルが計10個搭載されており、ページの概念を合わせると、最大で72ものショートカットやアプリを登録することができます。

さすがに72個全てを使い切ることは難しいですが、よく使う作業についてのショートカットや、よく使うアプリを開くためのランチャーとして使うには最適です。

アプリごとに個別での設定も可能なので、よく使うアプリがある場合はしっかりと設定しておきたいですね。設定してあるアプリに変わると、自動で切り替わってくれます。

HUION Keydial Remote K40PC用アプリ画面
アプリ単位での設定が可能

ボタンとダイヤルで操作するのですが、特にダイヤルの動きがスムーズでとても心地よく、ついつい回してしまいたくなります。

ダイヤルにはスクロールやズームイン/アウトなどの直感的な操作はもちろん、右左へそれぞれショートカットを割り振れるので、”右へ回すとコピー/左へ回すとペースト”といった使い方もできてしまいます。ボタンを押すよりも直感的なので、よく使うコマンドを登録しておくといいかもしれません。

HUION Keydial Remote K40のダイヤル操作
K40の肝となるダイヤル操作はとても良好

ボタンにも工夫がされており、中央2つのボタンには凹凸がついています。おかげで配置を覚えやすいのでブラインドタッチ(手元を見ずに操作すること)がしやすいんですよね。何を登録しておいたか覚えておく必要がありますが…

HUION Keydial Remote K40のボタン

ショートカットやアプリ以外にも、よく使うテキストを呼び出したり、音量やメディアの再生などの操作も可能です。

左手デバイスではよくあるマクロの設定が行えないのは残念です。

HUION Keydial Remote K40のPC用アプリ画面

OLEDディスプレイ付きで覚えてなくてもOK

左手デバイスあるあるですが、細かく設定するのはいいものの、どこになにを割り振ったのかわからなくなりがち…。

ですがHUION Keydial Remote K40にはディスプレイが搭載されているので、”今どのページにいるのか”、”どのボタンにどの設定がしてあるのか”を確認することができてとても便利です。

HUION Keydial Remote K40のディスプレイ

ただ難点があるとすれば、表示させる項目名を編集できないこと。アプリなんかは何がなんだかわかりませんし、ショートカットもコマンドがそのまま表示されてしまいます。(Command+Cならコピーとしたい…)

HUION Keydial Remote K40のディスプレイ
わかるといえばわかるけど、もう少しすっきりとさせたい…

それがiPad(iPhone)用のアプリでは変更できるんですよね。どうにかPC版も変更できるようにしてほしいところです。あとは画像を表示できたりすると、アプリなんかでは確認しやすいですよね。

HUION Keydial Remote K40
PC用ではショートカットがそのまま表示されている
HUION Keydial Remote K40
Android/iPad/iOS用では名称の変更が可能

ちなみにタッチ操作には対応していません。

なかなか珍しいiPad対応

すでに軽く触れたのですが、HUION Keydial Remote K40はiPadにも対応しています。なかなかiPadに対応している左手デバイスって珍しいんですよね。

HUION Keydial Remote K40はiPadに対応

とは言っても、PC版でできることがすべてできるわけではありません。主にショートカットの呼び出しがメインで、テキストの登録やアプリの呼び出しなんかはできません。

それでもワンタッチで機能を呼び出したりできるので、クリエイティブ系のアプリとの相性は良さそうですね。

個人的にiPadで使うのにいいなと思ったのが、ポインティングデバイスとしてカーソル操作を使用すること。基本的にタッチ操作ができるので、大まかな移動(画面のスクロールなど)は特に困らないんですが、1文字ずつ移動させるような細かな操作が苦手なのがiPadのようなタブレット端末なんですよね。そこでK40のダイヤルに上下左右のカーソル操作を割り当てておけば、直感的かつスムーズに操作ができるようになって便利だなと感じました。

HUION Keydial Remote K40をiPadで使用

ここでも注意ポイントがあるのですが、それはK40が外付けキーボードとして認識されてしまう点です。どういうことかと言うと、iPadとBluetoothで接続すると、K40がキーボード扱いされてしまうので、画面にはソフトウェアキーボードがでてきてくれないんです。ソフトウェアキーボードを使用したい場合は、一度K40との接続を解除しなければならなくなります。

Magic Keyboardとの併用であったり、別でBluetoothや有線などで物理的にキーボードを使いつつ、K40をポインティングデバイスとして使用する。という使い方は可能でした。テキスト入力が必要な作業を行う場合は事前に用意をしておきましょう。

HUION Keydial Remote K40とiPadとMagic Keyboard
Magic Keyboardとの併用が使いやすい

無線対応でデスクもスッキリ

HUION Keydial Remote K40はBluetoothに対応しているので、ケーブルレスでPCやタブレットと接続が可能です。もちろん技適もしっかりと取得しているので、安心して無線で使用することができます。

HUION Keydial Remote K40は無線対応でデスクもスッキリ

無線で使えると、デスク上がケーブルでゴチャつくことがなく、持ち出して使うときもK40だけを持っていけばいいので、セットアップがとても楽になりますね。

HUION Keydial Remote K40
ケーブルいらずで持ち物もすっきり

わりと有線でしか対応していない左手デバイスもあるので、Bluetooth対応はとてもありがたいです。

HUION Keydial Remote K40の気になるポイント

実際に使用してみて、ここは改善してほしいと思ったポイントです。

グループ単位での変更ができない

HUION Keydial Remote K40ではページの概念があり、最大6ページ分のショートカットを設定可能ですが、入れ替え等ができないため、違うページに変更したい場合は1つずつ設定をしていかなければなりません。これは地味にめんどう…

HUION Keydial Remote K40の設定アプリ

ページ単位での入れ替えができれば、もっと設定の自由度があがるのになと感じます。

アプリごとにリロードされる

おもにPCで使用しているときですが、Macではアプリを切り替えるごとに、いちいちリロードされてしまうんです。

アプリの切り替えでリロードされる

というのもアプリ単位で設定が可能なためだと思いますが、個別設定をしていなくてもリロードされてしまうんですよね。すぐに使いたいと思っても、一呼吸置かなければいけないのが残念です。

ページ切り替えにラグが発生する

ページを切り替えて、違うアクションを呼び出せるのは便利なんですが、そのページ切り替えに時間がかかります。といっても1,2秒のことなんですが、地味にストレスなんですよね。もう少しスムーズさがほしいところ。

HUION Keydial Remote K40

まとめ|iPadでも使える貴重な左手デバイス

HUION Keydial Remote K40
総合評価
( 3.5 )
メリット
  • 最大72のショートカットが登録可能
  • ブラインドタッチがしやすい
  • iPadにも対応
  • 無線対応
デメリット
  • マクロは非対応
  • 登録名を変更できない(PC版)
  • グループ単位での変更ができない
  • レスポンスが悪い(切り替え時)

今回はHUION Keydial Remote K40という左手デバイスをレビューしました。

個人的にはiPadでも使える貴重な左手デバイスだなと感じましたが、できることには結構限りがあるので惜しいなという印象でした。本体機能はビルドクオリティ含めてとてもいいため、ソフトウェア面がもう少し洗練されてくることを期待します。

ダイヤル操作を活かしたクリエイティブな作業を多くされる方にとっては、使い勝手のいいデバイスではないかなと思います。

HUION Keydial Remote K40

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